小説『カゲロウデイズ 書いてみた』
作者:ロサ()

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 それから、何度も何度も彼女が死ぬ夢を見続けた。
 公園で彼女とであった瞬間に彼女の手を握り締め、歩道橋へと到達すると彼女は誰かと体がぶつかり、フラフラと歩道橋から落下していった。
 その次は喫茶店で難を逃れようとしたが、車が喫茶店に突入してきて彼女は潰れた。
 その次も、その次も、その次も、その次も、その次も、彼女は死んでいった。
 何十年経っただろうか。いや、もう僕の精神がイカレタためにそんな風に時間を何十年と感じているだけなのかもしれない。
「あは、は」
 気づいてしまった。否、気づいていたのにその答えから目を逸らしていた。
 こんなよくある話なら、方法は、結末は一つだけじゃないか。お姫様を救うお話、ロミオとジュリエットのように、さぞかし滑稽だっただろう。
 だから、僕は―――――。

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