小説『IS〜インフィニット・ストラトス バイオハザード好きな転生者』
作者:D.?.J()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

第十話目 チェンソー男やチェンソー姉妹は何故、顔を隠しているのだろうか? by美香藻


















 前回のあらすじ

 友人が拐われた為に動きだした、佐々木一斗、佐々木美香藻、宮本風紀の三人。だが、一番の頼り。我らがヒーロー?佐々木一斗は友人の姉に恩を売るために動いていた。
 ホントにこんなんで大丈夫か?

 「うるせぇ!シャラァァァァァァァァァァップ!」













 「ほら、一斗!さっさっと見て来なさいよ!」

 「おめーが行きゃ良いだろ!そんな危ない所行ける訳ねーだろ!」

 「まあまあ、二人共落ち着いて。」

 「「黙っとけ!(黙っといて!)」」

 やぁみんな、ただいま絶賛美香藻とケンカ中の佐々木一斗だよ!
 まぁ、うん。あれだ。友達の織斑一夏君が謎の組織?に拐われてそれを一夏君の姉より早く助けて姉に恩を売ろうと言う考えです。
 
 「と言うか!アンタが言い出しっぺなんだからアンタが行きなさいよ!」

 「ああ、もう解ったからいい加減黙れ。解った解った。もう俺が行くからお前らはちょっと待ってろ。」

 そう言って廃工場の窓から中を見る。
 うわーお。これじゃちょっとした戦争なら出来るな。
 少なくとも、ロシア製の世界で最も有名と言われるAK-47の後継銃。AK-74やショットガン、レミントンM870とか。まぁ簡単に言うなら、重装備の兵隊さん達が中央の柱に目隠しをされ縛られている一夏を見張っているって事だ。
 あっ、一夏の近くに誰かが近づいて蹴った。誰だ?あいつ?こっちからだと顔が良く見えない。
 と言うかそんなことはどうでも良い問題は部屋の柱近くにいる、巨大起動兵器。ISがあることだ。
 黄色と黒を基調にした装甲に背中から生えている?八本の足。何か蜘蛛みてぇだなあ。おっ!ISに乗ってる奴がさっき一夏を蹴った奴に向かって怒鳴ってる。ここからじゃ良く聞こえないけど。
 やべぇな。これじゃあ助けに行く所か逆に殺されちまう。どうしようかっなぁ。
 ・・・・・・・・・・・・・仕方がない大佐の手を借りるか。ちょうど“あれ”の改修機の実戦データを取りたいって言ったし。
 よし、そうと決まれば早速行動開始だ!





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「あっ!早かったわね。一斗君。どうだったの?」

 優しい言葉を掛けてくれる風紀。癒されるねぇ。

 「結構ヤバい。ISが有ったし、それ以外にも敵さんがぞろぞろしてる。」

 「じゃ、じゃあどうすんのよ!」

 若干、ヒステリック気味に叫ぶ美香藻。

 「大丈夫。知り合いの手を借りるしな。」

 「知り合いって、あの大佐って言う人?」

 「 ああ。」

 「じゃあ、あん時みたいに“あれ”を使うって訳?」

 「え?何?どういう事?」

 訳のわからないと言った表情の風紀。

 「まぁ、ちょっと色々あったんだよ。」

 「そっそうなの?」

 風紀の顔が若干ひきつってる。別に良いじゃないくァ。

 「まっ!とにかくだ。俺と美香藻であの中に突入する。さっさっとしないと一夏が殺されそうだしな。んで、風紀。お前には千冬さんを呼んできて欲しい。」

 「へ?何で?」

 「俺達が失敗した時の保険。」

 「貴方らしいわね。」

 「良いだろ別に。ん?おっ!来た来た流石、大佐達の技術力。」

 俺の言葉が言い終わる前にはついさっき呼んだはずの大佐達の支援ヘリが来ていた。別にこれで援護して貰う訳では無く。釣ってるコンテナの方が重要だった。

 「へい!ありがとな!カーク!」

 「うるせぇ!俺の名前はカークじゃ無くてジャックだ!ほら、コンテナ落とすから注意しろよ!」

 「へいへい。」

 ヘリからの通信を腰の無線機で適当に流す。え?何処から無線機取り出したんだって?それ言っちゃお仕舞いだ。
 そしてワイヤーが切れ、コンテナはその見た目とは裏腹に落ちた時の音が小さかった。

 「じゃあな!マイク!気を付けろよ!」

 「だから、俺の名前はマイクじゃなくてジャックだよ!」

 最後まで悪態をつきながらヘリのパイロットは去って行った。
 さて、準備は整った。行きましょうか。
 そう、考えながら。コンテナの蓋をを開ける。

 「ワーオ。凄いわねぇ。」

 其処には2つの機械の鎧が鎮座していた。無論ISでは無い。これはHW、ハイパーウェポンの略で次世代を背負う最新兵器?らしい。まぁ、何でも俺が白騎士事件の際に使用していたのもこれの試作機らしかった。でっ!今回送られて来たのは前回、俺が使ったのを改修したのと新型らしい。
 
 「しかも、かなりゴツくなってるぜ。」

 改修機の方はHW-K001改と言う型式で両手と肩の部分に装甲がプラスされ元からゴツかったのが前回よりももっとゴツくなった。更に肩にM134ミニガンを小型化したM134ミニガン改が装備されてる。
 
 「此方は丸いわねえ。」

 美香藻がそう言ったのは新型の方でHW-M002って言う型式番号だったはず。
 全体的に人に近い丸みを持つそれはT-34/76戦車の装甲に似ているため非常に高い避弾経路(垂直な装甲では無く斜めに装甲を配置するため、同じ装甲でも厚くなり装甲の表面で滑らす効果)を持つ機体。

 「で?これを装備していけと?」

 「いやなら、良いけど。」

 すると、美香藻はニヤニヤしながらこう言った。

 「何言ってんの、一斗?こんな楽しそうな事、私が放って置くわけ無いじゃないの。」

 「言うと思った。」

 本当にこいつは俺に似てる。類は友を呼ぶってホントなんだね。

 「風紀。お前も頼んだぞ。」

 「もちろん!」

 お前が失敗して千冬さんが来なかったら保険としての意味が無くなる。

 「さて、今度こそ行動開始だ。」


 やっと、反撃の狼煙を挙げれる。・・・・・あれ?前の話でもおんなじ用な事言った気がする。まっ!良いか!

-13-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える