小説『IS〜インフィニット・ストラトス バイオハザード好きな転生者』
作者:D.?.J()

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第十八話目 アルビノジル&ウェスカーと戦う時にウェスカーの顔に攻撃決めたらグラサンとれた。更にその後いつの間にかグラサンが復活してた。by一斗。


















 三時間目開始。さっきとは違い山田副担任(改めて自己紹介してくれた。)ではなくT-織斑担任が教卓に立っている。
 余程大事なことでもやるのだろうか?
 
 「よし。全員いるな?」

 全員いるも何もさっきアンタが席に付かせたでしょう?
 
 「これから、再来週行われるクラス対抗戦にでる代表者をきめる。」

 は?ナニソレ?戦うの?ええ〜。めんどお〜〜。

 「クラス代表とはそのままの意味だ、対抗戦意外にも生徒会の開く会議、報告会などの出席。その他にも担当教員の雑務、教員の代わりに連絡を伝えたり等。・・・まぁ、一言で言うなら雑用係だな。」

 注 仮にも教師の発言です。

 「自薦他薦は構わん。誰か居ないのか?」

 ケッ!誰がそんな面倒な事するかよ。

 「はいっ!私、織斑君を推薦します。」

 おおっ!ラッキー!一夏の方に推薦が行ったぁ!
 あっ!一夏が現実逃避するかのように窓の方を見てる。
 へへっ!ザマアミロってんだ。モテる奴の宿命ってやつだからなぁ。

 「あっ!じゃあ私も織斑君で!」

 「えぇっ!駆け抜けはずるいよー。」

 「私もお願いします。」

 アッハッハッハ。一夏君、孤立奮闘。味方は誰一人として居ない!
・・・え?じゃあ、お前はどうなんだって?
 俺はあれだよ、あれ。客観的立ち位置から観察して楽しむ派だよ。

 「では候補者は織斑一夏だけでいいな?」

 「って!なんで俺ぇ!」

 あ、やっと一夏が現実逃避から帰ってきた。しかし、もう遅い!

 「織斑。煩いぞ、席に着け。」

 「ちょっ、ちょっと待って下さい!」

 「自薦他薦は構わないと言ったはずだ。それにお前は他薦された。他薦された者に拒否権はない。」

 「い、いや、でも。」

 「待って下さい。納得がいきませんわ!」

 無駄な足掻きをしようとしていた一夏を突然甲高い声が遮った。・・・え〜と。オルコットだっけ?

 「そのような選出は認められません!大体、男がクラス代表だなんて良い恥さらしですわ。このわたくし、セシリア・オルコットにそのような屈辱を味わえと!?」

 おいおい、美香藻にブン殴られた後に良くもまぁそんな侮蔑的なことを言えるな。おい?
 また空気の温度が下がって来たぞ。おい?

 「実力から言えばわたくしがクラス代表になるのは当然!それを物珍しいからと言って東洋の猿にされては困ります!」

 じゃあ、お前がなれよ!!と言う突っ込みは俺だけでは無いはず。
 と言うか俺から見りゃお前が毛の無い猿なんだけどな。

 「良いですか!?クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはこのわたくし。セシリア・オルコットですわ!」

 ウルセエなあ。少し音量下げろ。

 「イギリスだって大したことないだろ?世界一料理まずい選手権何年覇者だよ。」

 あ¨。一夏がキレた。

 「大体、人間なんてみんな毛の無い猿でしょ?それを一夏一人だけ猿扱いって。」

 あ¨。美香藻もキレた。

 「また、あなた方ですか!一体どれだけ、わたくしを侮辱すれば気がすみますの!?」

 あ¨。オルコットもキレた、おもしれぇ。

 「はぁ?先に侮辱して来たのはアンタでしょ?正当防衛よ?ナニがおかしいの?」

 美香藻ぉ。正当防衛の意味ちがってるよ。こんな場面で使う言葉じゃ無いよ。

 「くっ!決闘ですわ。」

 正論に言い返せないのか、無理矢理荒事に持って行こうとするオルコット。お前はジャイ○ンか!

 「あら?言葉で言い返せなくなったら決闘?とんだ野蛮人ね。」

 「おい、美香藻。ちょっと言い過ぎなんじゃ?」

 「いいのよ!こんくらい言っとかないと口喧嘩じゃ勝てないわよ。」

 「まぁ、そうだけどさ。」

 敵まで庇うって、お前・・・・お人好し過ぎるだろ。

 「あ・な・た・が・た!いい加減にして下さいまし!決闘と決まれば、もう決闘ですわ!」

 お〜〜い。お前、決闘の意味解ってる?決闘はどちらか片方が死ぬんだぜ?

 「良いぜ、訳の解んないご託並べるより直接戦った方がシンプルで俺好みだからな。」

 「私も本来の戦い方は口じゃ無くて拳だからね。」

 おおっ!やる気満々だなぁ。よしコイツらに押し付け成功!
 後は影を薄くして皆に悟られ無いようにしているだけだな。
 
 「良いですわよ!さっきは負けましたが、わたくしも本来は生身では無くISでの戦闘こそが得意科目。喜んでお相手しましょう!」

 そこから先は売り文句に買い文句。徹底的に口喧嘩だった。
 いつもなら個々で千冬さんが止めに入るんだろうけど、ニヤニヤしながら見ているだけで何もしなかった。
 そうこうしているうちに口喧嘩はヒートアップしていってるが。俺には関係の無い話だか・・・

 「大体、文化としても後進的なこの国で生活していること自体、わたくしにとって苦痛でありまして!」

 は?てめー。今なんつった?日本の文化は後進的ぃ?バイオハザードを馬鹿にしてるのか?いや、しているんだろうなぁ。
 ああ、そうかい、そうかい。そんなに死にたいのかてめーはよぉ。
 美香藻と一夏がヤバいっ!って顔してるけど、知るか。
 この、俺が世界で最も偉大と言えるこのゲームのことを馬鹿にしやがって!!!

 「ちよっと。お前!今すぐさっき言った事訂正しろ!」

 「はぁ?本当の事を言っているのになんで訂正をしなければならないのですの。」

 本当の事、ねぇ。

 「ほらっ!はやく!一斗がキレる前に!」

 「だから、本当の事を言っているんですの!訂正なんてしませんわ!大体、たかが男が憤慨した所で一体何が出来ますの?」

 調子に乗りやがって、このくそ野郎!俺の命を何度も救ってくれたバイオハザードをとことん馬鹿にしやがって。

 「何が出来るって?聞きたいか?」

 ガキだからって、手加減は無用だなぁ。おい?
 完全に消し飛ばしてやる。

 「あら?佐々木さん。このわたくしに何か御用ですか?」

 小馬鹿にしたように言う、オルコット。ああ、だろうなぁ。お前みたいなクソ野郎は男には何にも出来ないと思ってるんだろう?
 確かにそれは正しい。・・・だが、それは“人間”の男にしか通用しない方程式だぜ。

 「くたばれ。このクソ野郎。」

 低い姿勢からのアッパーが腹に決まる。チッ!内臓は割れなかったか。

 「ガハッ!」

 美香藻に殴られた時は音も無く吹き飛んだが、今度は盛大に音を立てて教室の端まで吹き飛ぶ。

 「え?佐々木君って、結構凄いの?」

 「見た目はあんな細そうなのに。」

 「変な人かと思ってたけど。」

 女子達は何か言ってるがオルコットを助けようとしているのは一人も居ない。
 山田副担任辺りが止めに来そうだが全くこない。誰かが止めているのだろうか?
 だが、そんな事はどうでもいい。
 今は目の前にいる、痛みに唸く、こいつを叩き潰す方が大切だ。

 「死ね。」

 足を振り上げて葬送脚(orネリチャギ)を決めようとしたが・・・

 「クッ!」

 咄嗟の判断かどうかは知らないが、この女は転がり俺の足を避けた。
 ドガリと教室の床に足が食い込み蜘蛛の巣状にひび割れる。

 「ヒィッ!貴方、一体どうなって!?」

 「チッ!避けたか。」

 当然、質問に等答える筈も無く、俺は食い込んだ方の足を軸に回し蹴りをお見舞いする。

 「キャアッ!」

 オルコットは両手で防御したがそれで耐えきれる訳も無くそのまま元いた場所に戻る。
 よし、止めだ。
 俺はコートに隠れた脇のホルスター(俺にはまだ制服は届いて無い。)から匠のハンドガンを取り出そうとする。
 ベレッタを元にした九ミリ弾使用。銀色の銃口。茶色と黒のグリップ。そして、拳銃の脇の彫られた、S.T.A.R.Sの文字。
 言わずと知れた。バイオハザードに登場するハンドガン。サムライエッジだ。バイオの事を馬鹿にしたこいつはバイオの武器で死ぬのが相応しい。

 「そこまでだ。佐々木、それを仕舞え。」

 「へ?」

 千冬さんの声を聞いた瞬間、俺の中にあったドス黒い怒りが飛んで行った。
 おおっと、あぶねぇ。危うく殺る所だった。

 「よし!落ち着こう。・・・・・みんなごめんね〜ぇ。今の冗談、冗談。ちょっと、驚かせようと思ってさぁ。怖がらせちゃった?」

 いかにも軽い感じで。・・・いやー。こんな時は腹黒いのは役にたつねぇ。

 「な、ならいいんだけどね。」

 「まぁ、ちょっとオルコットさんも言い過ぎだと思うし。」

 「うん、大ジョブだよ。」

 意外に神経太いねIS学園の生徒って。・・・・ああ。俺以上に凄い人がいるからね。

 「先生。俺と美香藻もクラス代表に立候補します。良いよな?美香藻。」

 「え?あ、うん。」

 拍子抜けしていた、美香藻がボーッとした感じで答える。
 俺がこれでバイオハザードを馬鹿にした事を容易く許した事に驚いているんだと思う。・・・後、一夏も。
 だが違うぞ、二人とも。
 いつもは寛容な俺だが、バイオハザードの事を馬鹿にしたやつは地のはてまで追いかけても叩きのめす。
 今回は千冬さんに止められたけどよぉ。ようは殺さなけりゃ良いんだからな。
 
 「話はまとまったな。試合は来週の月曜。それまでに各自、用意をしておけ。・・・それでは、授業を始める。」

 さて、どう言うやり方で叩きのめそうか?くっくっくっく。





















 補足
 
 本編では説明しませんでしたが。一斗が何故ゲームの中の銃、サムライエッジを所持していたかと言うと、大佐の所属する、とある軍事組織がありましたよね?
 そこで、一斗が無理を言って、ベレッタを基準に製作してもらったからです。ちなみにウェスカーモデル。
 恐らく、これからもバイオに登場するオリジナル武器が登場予定です。
 もし、こんなバイオオリジナル武器を出して欲しいとか、こんな体術をだして欲しいとかが有りましたらコメント欄に書いて貰えれば幸いです。
 
 D,I,J




 次回予告(今回しかやりません。)

 斗「さ〜て。来週の一斗さんわぁ〜?」

 箒「箒。この二次創作初登場。しかし、一夏が弱くなっていることを知る。」

 斗&夏「一斗&一夏。部屋の位置で大波乱。」

 美「美香藻。箒と久しぶりの戦闘。」

 斗「・・・の三本です。取り合えずじゃんけんをしようぜ。・・・いくぞ!じゃーんけーんぽい!」(チョキ)

 斗「来週もまた見てくれるかな?・・・うふふふふふ。」

 夏「いや!丸パクリじゃん!?」

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