小説『IS〜インフィニット・ストラトス バイオハザード好きな転生者』
作者:D.?.J()

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第十九話目 バイオ5のBSAAエンブレム。あれが全く見つかんない。by美香藻


















 は〜い。こんにちわ!
 私、非の打ち所の無さで世界一!完璧天才品行方正美少女。佐々木美香藻ちゃんよ!
 ・・・・・・・うん。自分でやってみて解る位気持ち悪いわね。
 うん。解ってるのよ。解ってる。
 ・・・・でもねえ、作者がメンドイからって渋ったせいで私の台詞がミニタイトルになる事はあっても語りべになる事が無かったのよ!!
 少し位ハイテンションになっても良いわよね!?良いわよね!?良いって言ってよ本当に!!!
 
 「ん?何やってんだ、美香藻。そんな自分でやった事を後々思い返してみれば恐ろしく恥ずかしくて自己嫌悪に陥っているような表情して。」

 「アンタのその見透かしが時々本当にうっおしくなるのよね。」

 「しばくぞ、てめー!」

 こいつは佐々木一斗。所謂腐れ縁。こいつ程分かりやすくて分かりにくい人間は・・・あ。人間じゃなくて化け物(本人曰く)は居ないと思う。
 今よりもっと小さい頃。つまり会った当初は自分を助けてくれる白馬の王子様に見えたけど、今濁りきった自分の目で見ると社会生活不適応者にしか見えない。
・・・・でも、そんな奴でも私が一番信頼を置ける相手。

 「なんかもぉ、今日これだけで疲れたわ。いろんな意味で。」

 現在、時間はIS学園の初日放課後。
 長ったらしい授業が終わり、やっと一段落ついた所だ。

 「その点では俺も同感だな。女子の視線とかはどうでも良いけど授業の内容が全然頭に入って来ない。」

 ああ、やっぱりこう言う所は似てるわよねぇ。流石は義理の兄妹。
 
 「もう。二人とも最初からそんな諦めモードでどうするの!きちんとやれば出来るわよ!」

 いきなり熱血気味に力説しているのは宮本風紀。数年程前に弟と共に我が家の隣に越してきた女子。
 まぁ、私が言えた事じゃないけど自分の命をあんまり重く見てない?
 普段は自信家発言してるけど本当は自分の事を過小評価しすぎ?
 自分が死んでも別に良いや。みたいな感じ?
 そんな行為をホントに良くするから私か一斗が止めていたのはいい思いでです。

 「無理無理。俺の体は勉強が出来るように出来てないんだよ、努力とか言うのはそういうのが得意な奴がやれば良いんだよ。俺には無理。」

 「そんな事言わないで、ほら!私も一緒にやるやる。教えてあげるから。」

 言い忘れてたけど、風紀さんは一斗さんにホの字です。
 あ〜あ。あんなに熱心にアプローチ?をしてんのに一斗はなんで答えないかね?今のだって遠回しに二人きりになりたいって言ったようなもんなのに。

 「まぁまぁ。お熱な事で。邪魔物の私はさっさと退散しますかね。・・・ホラッ!一夏。さっさと歩く。」

 「なんだよ、美香藻。俺はもう授業の内容が全然頭に入って来なくて絶望してんだ。放っといてくれよ。」

 この男は織斑一夏。幼馴染みで一斗曰く天然女たらし、一級フラグ建設師、気遣い男。・・・・まぁ、解り易く言うなら大層オモてになる、イケメン高校生である。

 「あ、そういやさ。」

 「何?」

 ちなみに私はこのフラグ建設師の犠牲にはなっていない。
 私にはまぁ、一夏より魅力的な奴がいたからね。

 「一斗ってさ部屋どうなんの?」

 「はぁ?」

 実は個々IS学園は未来の優秀なIS操縦者を保護するために全寮制を取っている。当然一夏達男グループも例外無く寮だと思うけど。

 「答えるのは面倒だから一斗に聞いて。と言うか普通最初に一斗に聞くわよね!?」

 「そうだけどさ。やっぱりあの二人の中に割り込むのはちょっとな。」

 こいつ、自分の恋愛に関しちゃ絶望的に鈍感な癖に他人の態度とか考えてる事に関しては物凄く鋭い。

 「あっ!織斑君。まだ、居たんですか。良かったです。」

 向こうの方からこのクラスの副担任山田先生が駆けてくる。私の背が高すぎるのも有るんだろうけどやっぱり小さい。

 「へ?どうしたんですか。」

 「えっとですね。寮の部屋が決まりました。」

 え?決まって無かったんだ。

 「あ、決まったんですか。よかった。ここに来て初めて自分の部屋が何処か解らない事に気ずいて。困ってたんですよ。」

 そういや、確かにさっき発表してた時に一夏と一斗だけが呼ばれなかった。

 「えーと。じゃあこれ、鍵ですから無くさないで下さいよ。」

 そう言って札のついた鍵を渡す山田先生。
 なんだか寄宿所の鍵みたい。

 「ありがとうございます。早速確認しに行きます。」

 そう言って荷物を持ち走って行ってしまった。廊下は走るなって。

 「ああ、後。佐々木君。」

 「ん?あ、はい。」

 風紀と共にラブラブ放課後タイム(命名私)を送っていた一斗が反応する。

 「佐々木君も寮の鍵です。」

 そう言い、また鍵を渡す山田先生。
 やっぱり寄宿所の鍵みたい。

 「え?なんすかこれ。寄宿所の鍵?」

 言うと思った。



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 「どういうことだ。」

 「いや、どういうことって言われても・・・」

 現在、IS学園に通って数日後の放課後。私の目の前で一夏と新たに登場した幼馴染み篠ノ之箒が言いあっている。
 篠ノ之箒。私の幼馴染み二人目。(一斗は腐れ縁)で一夏と千冬さんが今より若い頃に行ってた剣道道場の娘。
 天然フラグ建設師の哀れな犠牲者の一人である。



 






 次回に続きます。

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