小説『黄泉路への案内人』
作者:楽一()

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第二四話

レジ「で、なぜ騎士殿がおられるのだ?」

カ「別に構わないではありませんか」

 なに、このカオス。

 場所は一応ミッドの首都クラナガンから少し離れた場所。隊舎からもそう離れた場所ではない場所にマンションの一室を借りた。

葵「はぁ、ここは私の家なのだから変な争いを起こすなよ。後酒がまずくなるからいい加減やめろ。ここでは階級所属部隊など関係ないのだから。コロナ、リオ。ほら、座りなさい」

リオ・コ「「はぁ〜い」」

 そういって私のすぐ隣の席に座った。

 料理といっても比較的日本の家庭的な料理だ。

カ「これ全部葵さんが?」

リオ「お父さんすご〜い!」

コ「おいしそう〜」

ヴェ「ただいま戻りました葵様」

孤「あれ? 今日来るのレジアスだけじゃなかったっけ? カリムと、その子たちは?」

葵「私の子供だ」

レジ・ヴェ・孤「「「・・・・・・」」」

 あれ? フリーズした。

 そして、あることに感ずいた。

葵「コロナ、リオ、カリム。今すぐに耳をふさげ。答えはすぐわかる」

 そういうといわれた三人は黙って耳をふさぎ、私も防ぐと、

レジ・ヴェ・孤「「「なにィィぃいいいいいいいいいいいい!!!?」」」

 すると、三人が、

レジ「どこの子だ!?」

ヴェ「いつ、だれと、どこでしちゃったんですか!?」

孤「酷いよ! ボクという者がありながら!!」

 孤狐お前の物になった覚えはない。あとヴェルしちゃったって何!? どこでその知識を・・・あぁ孤狐とかはやてか・・・。

葵「お、落ちつけ、三人とも。二人は養子だ養子!!」

 すると三人の動きがぴたりとやみ、

レジ・ヴェ・孤「「「そうだったのか〜〜」」」

葵「それよりもヴェルと孤狐はわかるとしてなぜレジアス。お前がそう言う表情をする」

 ジトーったレジアスを見る。

レジ「なに。お前に娘を嫁がせればと思ってな」

葵「ぶふぅー」

リオ「おぉ。虹だ!」

コ「真似しちゃだめだよ。リオ」

 コロナ、リオを止めてありがとう。

葵「なにを言っているんだ!?」

レジ「構わんだろ。それにお前のような骨のある男ならぜひ息子にほしいもんだ!」

葵「ミゼット議長みたいなことを言わないでくれ」

レジ「なに!? ミゼット議長も言っておったのか!? むむっこれは速く手を討たねば・・・」

葵「はぁ。コロナ、リオとりあえず好きな物を食べなさい。遠慮するな。家族なのだからな」

リオ・コ「「はい♪」」

 あの後、夕飯も終わり、時刻もいい時間になったので孤狐とヴェルに頼んでコロナとリオを寝室に送り寝かせた。

レジ「がはははっ。だがあの年の子供を見ると小さいころのオーリスを思い出すわい」

 その光景を見ていたカリムは信じられない光景を見たかのように唖然としていた。

レジ「ん? どうかしたのか?」

カ「あ、いえ。その、ゲイツ中将はかなり、その、柔らかくなったというか、その」

 私は空になったレジアスの盃に酒を注ぐ。

レジ「すまんな葵。グラシア、わしは今までの行いは全て地上の平和のためと思ってやってきた。だが、こいつと出会い全てが覆った。わしが本当にしたいと思ったこと、実現させたかったことを、いつの間にか道にそれていたということ。全てに気付かされた」

葵「大げさな。私はもう一度やみなおせといっただけだ」

レジ「それでもだ。わしに間違いがあるから見直せなんて言えるやつはそうおらんかった。それができるお前はすごいと思うがな。まぁ、それで今までの間違いに気づかされて改心するようになったというわけじゃ」

カ「・・・そうですか」

レジ「今までのこと全てにおいてすまなかった」

 そういってレジアスは席を立ち頭を下げた。

カ「!? ちょ、えぇ?! も、もういいですから頭をあげてください!」

 急なことなのでカリムもあせったのであろう。頭をあげるよう頼み込むほどだった。

葵(見てる分には楽しいな)

 その後、たがいに和解をし、これからは互いに協力することでけりがついた。

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