第二八話
は「ほんなら行くで!」
葵「なのは! ティアナ!」
な・ティア「「はい!」」
は「え?」
な・ティア「「ディバイン・バスタぁああああああああ!!!」」
フェ「ウソ!? 最初っから!?」」
孤「やられた・・・」
その砲撃は迷うことなくアインとはやてめがけいった。
だが、
朱「そう簡単にやらせると思う?」
はやてには朱音、アインにはシグナムが回って防いだ。だが、
ヴィ「それを待ってたんだよ!」
葵「久々の戦いを楽しもうか!」
シ「なっ!? ヴィータ!?」
朱「エリオとギンガは!?」
視線をそちらに向けると、すでにギンガにはスバル、エリオにはノーヴェがあたっていた。
孤「・・・・作戦は変えない。このままパターン2へ!」
青チーム「了解!」
その後は均衡していた。だが、前線が崩れた瞬間が一気にたたみかける好機だ。
葵「はぁ!!」
シ「っ!?」
ヴィ「おらぁあああ!」
朱「なっ!?」
最前線メンバーはシグナムと朱音に対し一対一で挑まず交代しつつ攻撃を行っていた。シグナム対ヴィータ、葵対朱音の戦いが続いていたと思ったら次の瞬間にはそれが変わっていたりする。
相手はその変化に戦い方をいちいち変化させなければならない。うまく自分の土俵へ引きこむ前を見計らい相手をチェンジする。これによってシグナムと朱音は防戦一方だ。
一方、エリオ達は・・・
エリ「・・・強い・・・さすがスバルさんです!」
ス「エリオも強いよ!」
ギ「つ、強いね」
ノーヴェ「当たり前だ。特殊訓練校でみっちり絞られたからな!」
地上前線メンバーも均衡。経験ではギンガがいる分有利だが、実戦となると特殊訓練校を卒業したノーヴェが上を行っていた。
FBは・・・
ル「どっちがFBとして支えられるか・・・」
キャ「召喚獣だけじゃない。それでもどこまで味方を援護できるか・・・」
中衛
チ「さて、妹はどう来るか・・・」
ウェ「チンク姉はナイフで爆発・・・それを撃ち落とすまでっす!」
セッテ「くっ・・・ウルナは本当に防御を捨てて攻撃に徹している・・・」
ウル「残念。別に防御を捨ててるわけじゃないよ。防ぐんじゃなくて避けるんだよ!」
その後は一進後退の攻防戦。そして意外なとこから戦況は動くことがよくある。
中衛
ウル「さぁっていっくよ! セッテ!」
セッテ「くっ・・・・」
戦歴、実力全てを凌駕するウルナにセッテは押されっぱなしだった。そして、ウルナはとどめを刺そ
うとしていた。だが、戦場では何が起こるか分からないとよく言う。
・・・・そう何が起こるかなんて誰もわからないのだ。
ウル「いっけ・・・へぷしっ!」
ひゅ〜ん・・・・
セッテ「・・・え?」
前衛
葵「腕をあげたようだな、朱音!」
朱「そっちこそ!」
・・・だがその勝負が意外な形で終わりを告げた。
―ひゅ〜〜〜ドガッカン♪
葵「・・・・・は?」
朱「・・・・・へ?」
全員「・・・・え?」
どこから飛んできたのか分からない魔力弾によって葵、死亡判定・・・。
葵「・・・・どういうこと?」
朱「・・・・ごめん分からない」
前衛のうち葵は絶対に落ちないだろう、どう攻略すべきかと悩んでいた青チームは意外な攻撃で葵が落ちたことに呆然。同様に絶対に落ちない、勝つと確信を持っていた赤チームも呆然。
なによりも当事者である葵が事態を飲み込めていない。
道『あぁ、葵? 実に言いにくい事があるさね』
葵「あぁ。よろしく頼む」
道『葵の敗因、あの魔力弾はウルナが撃った魔力弾がくしゃみによって気道がずれ葵に・・・』
葵「よしわかった。今から仕留める」
竜『おっと、葵。それは後だ。お前は戦死扱いだからな』
葵「・・・仕方ないか。油断した私も悪いからな」
は「・・・よ、ようわからんけど朱音ちゃんはシグナムを援護! その後一気にたたみかけるで!」
一応赤チームは葵が落ちたことを想定して策はあった。だが、これはあくまでも数がどちらも少数であることが前提だ。つまり、力が均衡している者同士、かつ一人でも欠けた赤チームは圧倒的に不利になった。結果は・・・
道『模擬戦それまで! 勝者青チーム!』
さて、敗因の原因は・・・・
葵「さて、ウルナ。言い訳はあるか?」
ウル「・・・・(ガクガクブルブル)」
葵「あれほど気をつけろといったと思うが?」
ウル「・・・は、はひぃ!」
葵「はぁ、まぁ以後気をつけるように」