小説『黄泉路への案内人』
作者:楽一()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

第二二話


SIDEヴィヴィオ


 とある日曜日。今日はパパがお休みだったけどなぜかジェイルさんに呼ばれてママたちのお仕事場所である六課にいます。

ジェ「というわけで今日は君たちの定期検診だ」

葵「なにがというわけなのかがわからん」

 今ヴィヴィオ達は葵パパと一緒に娘同盟のみんなとジェイルさんの部屋にいます。ウーノママとクァットロママ、ドゥーエママ、セッテママ、トーレママも一緒です。

クァ「えっとですね、コロナちゃんとリオちゃんは問題ないと思うんですが残りの子たちがちょっと定期的に検査しないとわからないことが多いんですよねぇ〜」

 そういえばヴィヴィオ達はコロナとリオを以外は皆問題を抱えているといってたっけ? でもパパが言うには「そんなの些細なことだ。もしそういうことをいうやつがいるなら私に言え。可愛い娘を侮辱したんだマリアナ海溝にコンクリート詰めにして沈めてやる」って言ってたな。まりあなかいこうってなんだろ?

葵「それは美夜たちがマテリアルで翼があれで、ヴィヴィオとイクスは王の系譜だからか?」

ジェ「そういうことだ。納得したかい?」

葵「・・・・ちなみにお前が診察するのか」(ゴゴゴゴゴッ)

 あっれ〜? パパの後ろになんか白い鬼の仮面が。(般若ですねby作者)

ジェ「あ、あれ? 何で怒ってる葵?」

葵「もう一度聞く。お前が診察するのか?」(ゴゴゴゴゴッ)

ジェ「い、いや、私はデータをもとに検査するだけだ。お、主だった検査はウーノ達に任せる予定だ」

葵「ならよし」(ピタッ)


 その言葉を聞いてどうやらパパの背中の御面が収まった。

ウーノ(多分ドクターとはいえ娘の裸を見られるのが嫌だったんでしょうね葵さんは。なんというか親ばかも入ってますね)

葵「ふむ。では私はおやつでも作って待っているとしよう。おわったら食堂に来るといい」

娘たち「は〜い!」

 パパはその部屋を出て食堂に向かったと思う。

ジェ「ではとりあえず順番だがまず美夜、星那、雷華、夕璃、翼、イクス、ヴィヴィオの順番で行く。それまでそこのお菓子とかジュースを飲んでいても良いぞ。後宿題も終わらせるといい」

娘たち「は〜い」

ウーノ「では一番目の美夜さん。どうぞ」

夜「うむ。ではまた」

 その間にヴィヴィオ達は強打された宿題をしつつ、ジュースを飲んだりしていた。

ヴィヴィオ「あ。この飴おいしそう」

 そういって瓶の中に入っていた赤色のアメを口に含む。

ヴィヴィオ「ん〜。来れ甘くない・・・・」

 うん。外れだねこれ。


SIDEout


 それからしばらくしてマテリアルズたちが出てきた。

葵「終わったのか?」

星「はい。今翼たちが受けています」

 どうやら彼女たちは皆同年代と分かり姉という敬称を使うのをやめ呼び捨てで話すようになったみたいだ。

葵「そうか。では皆がそろったら食べれるようにしているから手を洗ってきなさい」

娘たち「は〜い」

リオ「お父さん。何でわたし達は健康診断受けなくて良かったんだでしょうか?」

葵「ん〜。どういうべきかな。まぁ彼女たちはちょっと特別なんだよ」

コ「特別?」

葵「まぁ詳しいことは追々話すよ。多分今話してもさっぱりだと思うよ」

リオ「そうなんですか?」

葵「でも君たちの姉妹であることは間違いないからね」

コ「うん!」

 そう言っている間にどうやらイクスも終わったみたいだ。あれ? そういえば、

葵「イクス。ヴィヴィオはどうした?」

イクス「変ですね。私が受けたのと同じ内容だとウーノさんも言っていたのでもう終わっているんですが」

 どうやら結構時間がたっていたみたいだ。時計を見たら確かに十五分ほど経っていた。

ヴィヴィヴォ「おわったよ〜。パパ! おやつまだ〜?」

葵「あぁ。どうやらき・・・・た・・え?」

 私の目の前にいるのはオッドアイの女性。長い髪をなのはみたいにサイドポニーテールで縛っている。

葵「え? あ? え?」

 そしてその場にいた娘たちも

夜「父上、軽蔑するぞ?」

星「あんな大きな子を・・・」

雷「パパ・・・」

葵「イヤちょっと待てお前ら!?」

コ「・・・・胸か」

リオ「どうやったら」

イクス「大丈夫。まだ可能性はある」

 あれ? 娘たちがおかしい・・・・あれ? そういえば、あの姿どこかで・・・

葵「あぁ! ヴィヴィオか!?」

 すると皆もそういえばみたいな感じになった。

葵「えっと、ヴィヴィオか?」

ヴィヴィオ「うん!」

葵「え? でもどうしてそんな大きくなった?」

 すると、ジェイルから通信が入って、
ジェ『葵!? 大変だ! レリックが一個どこかに行った!!』

葵「・・・・おい!? お前何やってるんだ!?」

 どうやら話に聞くと瓶に入れていたレリックが目を離したすきにどこかに行ったみたいだ。

 すると、意外なところから、

ヴィヴィオ「それってこの瓶に入っていたアメ?」

 ヴィヴィオがポケットから小さい瓶を出すと、

ジェ『そうだそれ!! って、どなたさま?』

 なるほど、理由が分かった。多分だがヴィヴィオのさっき話したアメという言葉で多分アメと勘違いして食べたのだろう。というか、

葵「ちょっとは部屋を片付けろ!! あとなんでレリックを瓶の中に入れた!?」

ジェ『いやぁ〜ちょどいい大きさの入れ物が中ってそしたらたまたま空き瓶があったからちょうどいい! ということで」

葵「・・・・・ウーノ後でフライパンの刑を執行しろ」

ウーノ『了解いたしました』

ジェ『え? あ、ちょっと!? う、ウーノそのてにもったものwアンギャァアアアアアアアアアアア!!!』

 ジェイルの断末魔がモニターから響く。 

 で、再び検査したが、完全に同調してしまっていた。で、聖王の鎧? という者もヴィヴィオは発動できるようになっているらしい。訓練次第では大人バージョンを使いこなせ、この鎧も使用できるようだ。

葵「健康や体に影響は?」
 
 私の目の前にはボロボロのジェイル。ウーノよ。腕を上げたな、師匠は嬉しいぞ!
 
ジェ「無いだろ。まぁいざとなれば治す! というかやはりウーノに教えたのはお前か!?」

 とのこと。なら言うことは何も無いかな。後答えはYES!



―――訂正。ありました。それは、



な「葵君。その女性は誰?」

フェ「私たちがいない間に女を作るなんて」

アリ「すごいね、葵」

は「ええ根性しとるな?」

 言わなくてもお分かりかもしれませんが妻たちのデバイス展開。

葵「落ちつけ、とりあえず落ち着け。この子はヴィヴィオだ」

全員「え?」

ヴィヴィオ「ヴィヴィオだよ!」

シ「確かに目とかはヴィヴィオだな」

ヴィ「でもなんで大きくなってんだよ!?」

シャ「あら? 魔力が」

アイン「大きくなってるな」

ヴェ「何かあったのか?」

 で、説明中。

孤「体に影響は無いの?!」

す「大丈夫?」

ア「痛いところとかないの?」

 で、これも説明し、どうやら落ちついたみたいだ。

葵「まぁこれも良い機会だろ。お前たちには魔力の訓練を行うぞ。あと身体強化も」

な「はやくない?」

シ「多分だが葵の影響だろ。欲も悪くも葵は有名だ」

は「反感を買う人も多くない。娘を人質に―――なんてありそうやな」

葵「そのために魔力と身体強化だ。良いか?」

娘たち「いいとも!」




 こうして一日が過ぎようとした。が、




ヴィヴィオ「ん〜。ぱぱ〜」

 ヴィヴィオは子供の姿に戻った。どうやら魔力の維持時間次第みたいだ。でも、

葵「はぁ。こうなるか」

 右腕に星那、コロナ、左腕に美夜、夕璃、腹にイクス、ヴィヴィオ、リオ、顔の右に雷華、左に翼がいて寝ています。というか頭にしがみつくように寝てるんだろ。まぁいっか。


-176-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




魔法少女リリカルなのは (メガミ文庫)
新品 \578
中古 \1
(参考価格:\578)