小説『黄泉路への案内人』
作者:楽一()

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第二話


SIDEヴィヴィオ


葵「そうか。皆一緒のクラスだったのか」

 帰って小一時間位経ってからパパが帰ってきた。その後ママたちと皆で食事をとった後、今日のことを話した。

ヴィヴィオ「うん!」

翼「しかしてっきり私は父が何かしたのかと」

葵「ははははっ。それはありえんだろ。いくら管理局のトップとはいえ教育の場まで手は出さんよ」

 そういってお茶をすするパパ。

星「ごちそうさまでした」

夜「さて、では夜の特訓でもするか。父上。デバイスの方を返してもらってもよいか?」

 あれ?

コ「美夜? デバイス今日持ってないの?」

夜「父上に預けてな。私だけじゃないぞ」

雷「僕と星那もだよ」

 すると、パパとなのはママとフェイトママ、孤狐ママ、アリサママ、すずかママが何か小さい箱を持ってきた。

な「ヴィヴィオ達ももう四年生だよね?」

リオ「はい。そうですけど?」

フェ「なのは、他のみんなとも話してそろそろ自分の愛機(デバイス)を持っていいんじゃないかなって」

孤「まぁ最後まで粘ったのは葵なんだけどね」

 え? パパが!?

 このことに驚いてわたしはもちろん皆もパパの方を見た。

夕「そうなの?」

葵「あぁ。まぁ星那たちと翼、イクスは大丈夫だと思ったんだが、ヴィヴィオ達にはまだ早いと思ったんだがな」

イクス「? でもなんで今渡すんですか?」

葵「ちょうど良いからだと思ったからだ。基礎も終わりそろそろ応用に入ってもいいころじゃないかと思ってな。それに私もお前たちに教えることはきっちり教えようと思うしな」

娘たち「パパが教えてくれるの!!?」

葵「時間があればな。それより」

 そういってパパは箱を一人一人に渡していく。

す「実は今日皆の分が終わったからね。葵君にも許可もらったし」

葵(変な機能ついてなければいいが。アリシアとすずか、プレシアはまだいい。だがバカ(ジェイル)とバカ(道実)が何を起こすか・・・・あとマッドサイエンティスト(マリーたち)もいるし)

ア「開けてみなさい」

 アリサママがそういうのを合図に皆一斉には子を開ける。

 星那たちは変わらない待機状態。コロナ中央にバラ、周りに宝石が飾られている物。リオはベルカの魔法陣が描かれた物。翼のは黒色の十字架に銀の装飾が施されていた物。夕璃には青い宝石で金色の装飾が施されていた物が渡された。(リオとコロナは原作通り)

 そして私とイクスには、

イクス「・・・・え? 龍?」

ヴィヴィオ「うさぎ・・・・?」

 イクスには赤い龍のぬいぐるみ。わたしにはウサギのぬいぐるみが入っていた。

葵「あぁそれはアクセサリーだそうだ。中にはちゃんとクリスタルタイプのデバイスが入ってるみたいだぞ」

 へぇ〜すごいな。

――もぞもぞ

イクス「・・・・・」

ヴィヴィオ「ねぇイクス。今その龍のぬいぐるみ動かなかった?」

イクス「奇遇ですねヴィヴィオ。でもあなたのも動いていま―――って飛んだ!?」

コ「す、すごい!!」

リオ「動いてる!!」

翼「ほぉ。これは」

 興味しんしんなのは星那と翼、夕璃、雷華。後のみんなはパパとママたちの後ろに入っている。

フェ「それはおまけ機能だって」

 すると、龍はイクスの下に、うさぎはわたしの下に来た。

な「いろいろとリサーチして皆のデータを合わせた最新式ではあるんだけど、中身はまっさらな状態なんだよ」

葵「ヴィヴィオは特にレリックの影響で聖王の鎧のこともあって時間もかかったしな。イクス達も魔力が大きいし。翼も道実に頼んであるから大丈夫なはず・・・」

フェ「名前も無いまっさらな状態だよ。葵、はずってどういうこと?」

葵「・・・・何かしでかしそうでなあいつらが」

 でもジェイルさんや道実さん、頼んでた機能入れてくれたかな? ママたちに言ったら反対されると思うし。利用方法は・・・あれだもんね。

ヴィヴィオ「じゃあ名前つけようよ!!」

コ「そうだね♪」

 そういって皆お庭に出てデバイスを起動する。

ヴィヴィオ「マスター認証神無月ヴィヴィオ。術式はベルカ主体のミッド混合ハイブリッド。個体名称を登録。愛称(マスコットネーム)は『クリス』。正式名称は『セイクリッド・ハート』!」

コ「マスター認証神無月コロナ。術式はミッド。個体名称を登録。『ブランゼル』!」

リオ「マスター認証神無月リオ! 術式は近代ベルカ。個体名称を登録。愛称(マスコットネーム)は『ソル』。正式名称はソルフェージュ!」

翼「マスター認証神無月翼。術式は・・・「共同型だ。翼」共同型。個体名称を登録。正式名称『ラファエル』」

イクス「マスター認証神無月イクス。術式は古代ベルカ。個体名称を登録。正式名称『エクリプス』」

夕「マスター認証神無月夕璃。術式は近代ベルカ。個体名称を登録。正式名称『アゲハ』」

 そして、星那と美夜、雷華も加わり、

娘たち「セ―――――ット・ア――――ップ!!!」


SIDEout


娘たち「セ―――――ット・ア――――ップ!!!」

 すると、まばゆい光が放たれ、その光から現れたのは・・・・

葵「・・・・は?」

な「え?」

フェ「・・・・・・」

孤「お、おやおや・・・」

す「ど、どうなってるの!?」

ア「何で!!!?」 

 えっと、目の前で起こったことをそのまま説明します。現在私たちの目の前には大人になった娘たちがいます。(皆そのまま大人にした感じ。夕璃の服装はゲームを参考。翼はブラックロックシューターを参考。イクスは黒一色の日本刀をデバイスにした感じ。服装は赤を基調とした和式の服装)

葵「ど、どうなってるんだ!?!?」

 目の前の光景に私は呆然としています。

葵「・・・・あ、あいつらかぁああああああああああ!!!!」


SIDEヴィヴィオ


 うわぁ〜パパのあんな顔初めてみた。すっごく驚いているみたい。で、驚いたと思ったらすぐに誰がやったのか分かって、

葵「ジェイル! 道実! 犯人は貴様らだろ!!!?」

ジェ『な、なんだね急に!?』

道『何をいってるさね!?』

葵「娘たちのデバイスに大人になる機能でもつけたのだろ!? 何かの実験か!!?」

ジェ・道『・・・・あぁ。あれ!』

 で、なんか説明を聞いているとパパがイスに全体重を預けるように座り、

葵「・・・・はぁ〜。分かった。お前たちも苦労したんだな」

ジェ『すまん。あれには逆らえん・・・・』

道『さすがにあれがばれてるなんて思わなかったさね』

 えっと何があったの? 隣を見ると翼と星那が、

翼「・・・話してしまったか。取引条件を」

イクス「え? な、何をしたんですか?」

星「ジェイルにはウーノお母様が大事にしているマグカップをわってしまったことをばらすよ? っていったのと」

翼「道実さんにはお仕事さぼって地球の夏の祭典にいったの父にばらすよ? って言ったら」

翼・星「「今回のことを快く引き受けてくれました」

 お、鬼だ! 鬼がいる!!?

 あ、それより、

ヴィヴィオ「ぱ、パパ。あのね・・・・」

葵「ん?」

ヴィヴィオ「だ、ダメだったらこれ外すよ?」

 すると、パパはぽむっと頭の上に手を置きなでてくれた。

葵「確かに驚きはしたが害はないだろ。別に気にはしないし問題も無いだろしな。だがデバイスを持ったということは力の持つ責任を持つということだ」

ヴィヴィオ「うん」

葵「ならその力を正しい使い方をしなさい。間違っても道は外すな。これは皆に言えることだ。良いな?」

娘たち「はい!」

葵「ならいい。このことは不問とする」

 そのあとみんなでパパに抱きついたらママたちに怒られた。でも怒られてばっかじゃいやだからパパに抱きついたままお説教を受ける。するとママたちが「離れなさい!」と言ってきた。
 
 でもいやだもん! これがしたくて、パパの隣にいたくてこの機能つけてもらったんだもん!

SIDEout

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