小説『黄泉路への案内人』
作者:楽一()

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第一三話


SIDEヴィヴィオ


 朝の日課はジョギングです。でも、今日からは、

アインハルト「おはようございます」

ヴィヴィオ「あ! お姉ちゃん!」

 新しく加わったアインハルトお姉ちゃんと玄関で出会い一緒に行っています。

ヴィヴィオ「お姉ちゃんもいっつもなの?」

アインハルト「はい。日課のようなものなので」

 で、翼、星那、美夜は夜遅くまで勉強でいつもぎりぎりまで寝てます。イクス、コロナ、リオは私たちと逆で夜遅くまで練習していて、翼たちと同じ結果に。雷華と夕璃は・・・・うん。言わないのが彼女たちのためだよね。

ヴィヴィオ・アインハルト「「ただいまー(帰りました)!」」

な「あ! おかえり♪」

フェ「お帰り。ヴィヴィオ、アインハルト」

 出迎えてくれたのは、昨日帰ってきたなのはママとフェイトママ。

 朝食の後、皆で一緒に学校に向かって登校した。でも、雷華たちが、

雷「ちょ、ちょっと待ってぇええええええええ!!!」

夕「置いてくのは酷い!」

 と、あとから追っかけてきました。

 でも、ちょっとアインハルトさんとお話をしていると、

アインハルト「・・・・・ヴィヴィオ」

ヴィヴィオ「ん? 何お姉ちゃん?」

アインハルト「ここはもう中等科ですよ?」

ヴィヴィオ「え!? あれ!? みんなは!!?」

アインハルト「えっと、皆さんはちゃんと校舎の方へ向かいましたよ」

 えぇ!? み、皆ひどいよ!!?

アインハルト「遅刻しないように気をつけてください。あと、走って怪我もしないように」

ヴィヴィオ「はい! 気をつけます!! お姉ちゃんも頑張ってね!」

アインハルト「/// はい」

 そういってわたしは校舎の方に向かって走っていった。ちょっとお姉ちゃんの言うこと無視しちゃったけど怪我してないからいいよね。


SIDEout

SIDEアインハルト


 あの後、私はヴィヴィオと別れ、自分の教室に入る。

アインハルト「・・・・・」

 そして黙って自分の席に座る。この教室、というよりかはこの学園に私の居場所などは無かった。このオッドアイ、髪の色、そういったモノがいじめの対象となったのだろう。

???「なぁ、ストラトス? お前今日いた小等部のやつにお姉ちゃんって言われたよな?」

 そこにいたのはガラの悪い男子生徒だった。おそらくそれをネタにいじめをしようと考えているんだろ。

アインハルト「・・・・」

 こういうやつは無視するのが一番だ。

男子生徒「けっ、無視かよ、もういい。行こうぜ」

 そういって飽きたかのように、私の席から下がっていった。それと入れ違いするかのように担任が教室に入ってきた。

担任「席に着け。出席とるぞ」

 朝のHRが始まり、今日の連絡事項が伝えられる。そして、今日私にとって一番の悩みの種がおとされた。

担任「えー、で、一週間後行われる父兄参観授業についての容姿を配るぞ。

アインハルト「!?」

 え!? ふふふふふ父兄参観日!? あ、あれはたしかもう少し先では!? というかテスト前にするのですか!?

担任「えぇ〜、今回の父兄参観は決まったのも校長の日程ミスでな。だから急遽することになった」

 ・・・・・誰ですその校長は!? 後で私の拳で殴りますよ!?

 すると、この時を待っていたかのように、

男子生徒「せんせぇ〜!」

担任「何だね?」

男子生徒「ストラトスさんは親がいません! あまりにも酷じゃないですか?」

 すると、その男子生徒とよくつるんでいる生徒が笑い上げていた。中には女子生徒もいた。

担任「あぁ〜、えっとストラトスは「先生。結構です」ん? そうか?」

 そう。この困難を乗り越えねば。お父さんに迷惑をかけるわけにもいきませんし!

 と、違うところで気合を入れるアインハルトでしたby作者





 そして、家に帰ろうとすると、

星「おや? アインハルト姉さん?」

アインハルト「星那?」

星「はい。だいぶ呼び捨てにも慣れてきたみたいですね」

アインハルト「え? あ、はい。まだ違和感はありますが」

翼「星那。ん? アインハルトも一緒か。というかどうしたアインハルトよ」

 え? どういう意味でしょう。

翼「なにかあったのかと聞いているのです。というかそういう顔をしてますよ」

アインハルト「・・・・相変わらずすごいですね翼は」

 そう思い観念し、私は二人に今日のことを話す。

翼「なら、父に一言聞くべきです」

アインハルト「で、ですが・・・・」

 葵さん、もといお父さんは管理局の総統。お仕事の量も半端なく多いはずです。そのような方を・・・

星「ふむ。なら一度皆に尋ねるべきですね。まぁ前例もありますが」

アインハルト「前例?」

星「はい。お父様は毎回父兄さんかには参加してますよ。これも親の務めといって」

 本当に子供思いなんですねお父さんは。

アインハルト「そういえば星那と翼は皆さんと一緒のクラスでは?」

翼「うむ。今日は私たちが掃除当番でな。で、皆一足先にテスト勉強場所である図書館に向かったというわけだ」

 そういって図書館に向かうと、確かにそこには、皆さんお揃いでした。ただ、

雷「・・・・・・・(ぷしゅ〜〜〜〜〜)」

 ら、雷華が頭から煙をあげていました。だ、大丈夫なんでしょうか・・・と、とりあえず保健室に、

夜「大丈夫だ。この時期になるといつものことだ」

 え? いつも!?

夕「勉強となるとダメですからね。雷華」

雷「・・・そうか! パパに!「ガチャ」・・・ハ、ハイ・・・ジョウダンハ、イイマセン」

 雷華の後ろにはヴィヴィオとリオがデバイスを起動させ構えていた。

ヴィヴィオ「雷華〜」

リオ「抜け駆けはダメだよ?」

 そして、その光景を見ていたコロナさんが、

コ「雷華、ちゃんと学習しようね・・・・」

 と、笑顔で注意してますが・・・・その、なんというか笑顔が・・・・怖い。

 その後、私の今日起こったことを話すと、満場一致で、

娘たち「パパ(お父さん・お父様・父上)に言うべき」

 と、言われた。

 ですが、私は結局帰ってもお父さんにそのことを伝えられず、当日を迎えることになってしまった。


SIDEout 

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