小説『黄泉路への案内人』
作者:楽一()

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第一二話


SIDEはやて


―図書館

 もうちょい、もうちょいでこの本が取れるんやけど・・・というか、この図書館障害者にもう少し配慮しいや!! 不便でならんわ!!

 もう少しで本に手が届きそうなところで、別の手が、その本に手を伸ばす。

???「これ、ですか?」

は「はい。ありがとうございます」

 その後場所を移しいろいろな話をした。彼女の名前は月村すずかちゃん。同い年の女の子や。

は「へぇ、その男の子好きやったんや〜」

す「えぇ!? そ、そんなんじゃ・・・・でも、そうなのかな」

 すずかちゃんは学校の話をしてくれた。どうも最近ある男の子がお家の都合で海外に引っ越すことになったらしんやけど、何も言わずに行ってしもうたらしい。

 日も暮れ始めたし、シャマルも迎えに来たらし。

は「ありがとうすずかちゃん。ここでええよ」

す「うん。それじゃあ」

は「お話してくれておおきに、ありがとな」

す「うん、またねはやてちゃん」

 すずかちゃんとさよならをして、シャマルに車いすを引かれながら家に向かう途中、シグナムと合流し家に向かった。

は「そう言えばヴィータと葵君は今日もお出かけ?」

シャ「えぇ、ヴィータちゃんは多分またおじいちゃんとおばあちゃんとゲートボールをしに行ってます」

シ「神無月は、ベルンという場所に行くといっていました」

は「ベルン? ドイツの首都!? ってあれはベルリンやったな。どこやろ?」

シ「それにザフィーラがついています。御心配はいらないかと」

 そやな。それに葵君もかなり強いやろうし。

は「そっか・・・・」

 なんかみんな用事があって一緒にいること少なくなっとるからなぁ。

シャ「でも」

は「ん?」

シャ「少し距離が離れても私たちはずっとあなたのそばにいますよ」

シ「はい。我等はいつもあなたのそばに」

 そやったな。うちらは家族や。何も心配することはない。

は「ありがとう」


SIDE Out


―海鳴市 市街地 PM7:45

葵「どうだヴィータ? 見つかったか?」

ヴィ「いるような・・・・いないような・・・・」

 そこにいるのは闇のを抱え騎士服とグラーフアイゼンを構えているヴィータ。そして狼モードのザフィーラ。そして孤狐とパス契約を執行した私。ちなみにエクスとルミルには心の世界で闇の書についてCNC(コスモ・ネットワーク・コンピューター)を使って調べてもらっている。

ヴィ「こないだから妙に出てくる魔力反応。あいつが捕まれば一気に20ページぐらいは行きそうなんだが」

ザ「分かれて探そう。ヴィータ、闇の書は預ける。それより、葵殿はいいのか?」

葵「・・・・背に腹は代えられない。はやての病状の悪化は目に見えるぐらい速い」

ザ「済まない」

ヴィ「本当は巻き込むつもりはなかったのに」

葵「謝る必要はない。私も覚悟の上で行っているんだ。終わったらはやてに謝ろう。それで許されるわけではないが分かってはくれるさ」

ザ・ヴィ「「あぁ(うん!)」」

葵「では参ろう」

―スッ

 一番無茶しそうだな、こいつは、

―ポン

ヴィ「な、なんだよいきなり///」

 私はヴィータと頭に手を置き、

葵「無茶だけはするなよ。あの時みたいなのはごめんだからな」

ヴィ「/// 分かった///」

葵「ならいい。では、私も行こう」

 大丈夫だといいんだが、


SIDEヴィータ


 あのバカ、お前のあんな顔はもう二度と見たくねぇ。だから約束するよ。

 あの時、あいつの顔は本当に心から怒っていた。でも、抱きしめたときあいつの顔は心から安心しきった安堵の顔だ。それと心配していた。その顔のせいで、胸を引き裂かれそうな気持になった。もうあんな気持ちは嫌だ。

ヴィ「封鎖領域、展開」

(Ge &auml; fngnis der Magie)

ヴィ「魔力反応! 大物みっけ! いくよグラーフアイゼン!!」

(Jawohl)

 結界を発動させ、魔力の持ち主を見つけるため飛んでいると、ビルの屋上でそいつを見つけた。

ヴィ「あいつか!」

 迷わず、グラーフアイゼンでそいつに向け、

ヴィ「テートリヒ・シュラーク」

 攻撃を仕掛ける。

―ドガァアアアアアアン

 爆発と爆風によってそいつは吹き飛ばされた。

???「アァアアア」

 そのまま落下していく。だけど、あたしは追い打ちをかけるために追撃を始めた。

 すると、

???「レイジングハート、お願い!」

(stand by ready setup)

 ちっ、起動させやがった。それでも、はやてのためだ。んなもん、関係ねぇ!

ヴィ「うぉらぁあああああああああああ!」

 グラーフアイゼンをふりかぶり、追撃をするが、そいつは飛んで回避する。

少女「いきなり襲いかかられる覚えはないんだけど!? どこの子!? 一体なんでこんなことをするの!?」

 攻撃の構えに入ると、後ろから、

少女「教えてくれなきゃ、分からないってば!!」

 おそらく放っていた魔力弾があたしの背中を捕え来る。

ヴィ「んっ、くぅう!?(誘導弾!?)」

 一個は何とか回避したが、もう一個は防壁で耐えた。

ヴィ「このやろぉおおおおおおお!」

(flash move)

 だが、それを異動魔法で回避し、

(Shooting mode)

少女「話を!」

(Divin)

 まずい、あれはまずい。

少女「聞いてってば!」

(Buster)

―ズガァアアアアアアアア

 ピンク色の砲撃が放たれた。

 そいつの砲撃はずれた。

ヴィ「くっ、あ、!?」

 帽子が!? はやてがくれた帽子が!?

 ゆるさねぇ、ぜってぇ、ゆるさねぇ!!


SIDE Out


 この魔力・・・なのはとヴィータか?

葵「〈ザフィーラ、聞こえるか?〉」

ザ「〈あぁ、どうした?〉」

葵「〈ヴィータが戦闘に入った。おそらく援軍が来る。急ぐぞ〉」

ザ「〈心得た〉」

 すぐに向かうと、

葵「これは、ヴィータの帽子? けっこう破損しているな。修復」

 ヴィータの魔法を直し終えると同時に、魔力も・・・三つか。増えたな。

葵(フェイト、ユーノ、アルフ・・・リニスとアリシア、クロノは来ていないか)

 さらに、

葵「シグナム、お前も来たのか」

シ「あぁ。ヴィータだけだとああなるのが目に見えていたからな」

 シグナムの視線を追うように私もそこをみると、バンドによって囚われの身となったヴィータがいた。

葵「ん? ・・・あのバカ。無茶はするなとあれほど言ったのに」

 頭が・・・はぁ。

シ「失望したのか?」

葵「まさか、あぁ言ったところもあいつのいいところだろう。はやてのことになると特にな。おそらくもう一人の魔法使いにこの帽子を討ちおとされたのがよほど腹がたった。というところだろう」

シ「そうか。私は行くぞ」

葵「あぁ、ヴィータの拘束の破壊はこちらがやる。援護も任せろ」

 そういってヴィータの救出作戦を開始した。

 すると、アルフが、

アル「!? なんかやばいよフェイト!」

 気付かれたか。だが、

葵「狐火」

 手に青い焔の塊を繰り、フェイトと、アルフ目がけ投げる。所詮牽制だがな。

フェ「!? あなたは誰ですか!」

葵「この子の仲間。とだけ言っておきましょう」

 多少なりと口調を変えないとばれるな。

フェ「なら大人しく武装解除をして投降「断ります」え!?」

葵「作戦もなしに突っ込むとでも思いですか?」

フェ「なに、言って・・・・!?」

 タイミングが良いな。すると、下からシグナムが現れ、

シ「レヴァンティン、カードリッジロード」

レヴァ(Explosion)

―ガシュゥン

 すると、レヴァンティンの刃に炎がまとわり、

シ「紫電一閃! はぁああ!!」

 フェイトに斬りかかる。フェイトもとっさにバルディッシュで防ぐが、

フェ「!?」

―シャキィン

 甲高い音共にバルディッシュが斬られる。さらに、シグナムは追い打ちをかけるが、

(Defnsor)

 バルディッシュの障壁で防ぐ。だが、シグナムはそれさえも無視して障壁語とフェイトを叩きつける。

葵「こっちもやることをやりますか」

 白桜を出し、バインドと呼ばれるモノを破壊する。

葵「無事か?」

ヴィ「うっせー! これから逆転するところだったんだよ!」

葵「そうか、それは悪かったな。ところでヴィータ。私は人から蒐集はするなといったはずだぞ?」

ヴィ「ご、ごめんなさい」

 ヴィータの顔が少し青いが大丈夫か? ん? 私の後ろに般若の仮面? そんなものがあるのか。まぁどうでもいい。それより、

葵「お前が傷つけば我らが主が悲しむんだ。気をつけてくれ」

ヴィ「わーってる」

葵「後これ」

 そういってヴィータの頭に帽子をかぶせる。

ヴィ「これ、葵がか?」

葵「さぁ? どうだろうな」

ヴィ「・・・・ありがとう///」

葵「ん?」

ヴィ「なんでもない!」

葵「そうか。では、参ろうか」

ヴィ「あぁ!」


SIDEはやて


は「ふ〜んふふ〜ん♪〜〜よし、と」

トゥルルルル♪ガチャ

シャ『もしもし? はやてちゃん? シャマルです』

は「あ、どうした?」

シャ『すみません いつものオリーブオイルがみつからなくって・・・ちょっと遠くのスーパーまで買いに行ってきますから』

は「あ、別にええんよ 無理せんでも」

シャ『出たついでにみんなを拾って帰りますから』

は「そうか〜?」

シャ『お料理お手伝い出来なくてすみません 』

は「アハハ 平気やって・・・(葵君がおらなシャマルの料理は危ない。これってもしかして死亡フラグやったんか!? でも、か、回避できたよな?)」

シャ『・・・はやてちゃん、今失礼なこと考えませんでした?』

は「!? な、ナンノコトヤ?」

 しゃ、シャマルがうちの心読んだ!?


SIDE Out

SIDEシャマル


シャ「なるべく急いで帰りますから」

は『あ。急がんでええから、気ぃつけてな?』

シャ「はい それじゃ」

 電話を切り、戦闘をしているシグナム達の方を向き、

シャ「・・・そう なるべく急いで確実に済ませます クラールヴィント 導いてね」

(Ja Pendel form)


SIDE Out

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