小説『黄泉路への案内人』
作者:楽一()

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平穏という名の日常編
第一話


 さて【闇の書事件】、または【異端児事件】と呼ばれる物が終わり、三提督との会談も終わった。心の世界で一日がたち、元の世界に戻り全員が時計を確認すると、

全員(八神家を除く)「・・・本当に一時間しか経ってない」

 すると、クロノが私の手を握り、

ク「済まない葵! 後でここを使わせてくれ!!」

葵「別にかまわないが、どうかしたのか?」

 えらい必死だな。戦い以上に必死な目をしていた。

エイ「あぁ、クロノ君今年中に終わらせなきゃいけない案件が大量にあるの。後葵君の魔法のこととかシグナムさんとのユニゾンの隠ぺいなどなど・・・・」

葵「あぁ。なるほど。迷惑をかけるな。そうか今年もあと五日だかな。つまりあの世界なら時間が大量にあるから片付けられるという寸法か」

ク「頼む!」

 どこで覚えたのか土下座までしてきた。

葵「・・・おいおい、執務官、そこまでするな。じゃあ取引だ」

ク「・・・分かった」

葵「なに難しいことじゃない。私が受ける資格の分の過去3年間の試験を持ってきてくれないか」

ク「それでいいのか?」

葵「三年分もあれば出題傾向やどういった内容のモノが出るかがわかる」

ク「分かった。すぐに用意する!」

 そう言った瞬間クロノは八神家を出て行った。多分アースラに戻ったんじゃないか。

葵「さて。次の問題はアリサとすずかか」

 そう。先の戦いでアリサとすずかにばれたため魔法についての話をしなければならない。ちょうどクリスマスパーティーにお呼ばれしているためこのまま行く予定なのだが・・・

葵「私も行かなければいかないのか?」

 なのはとフェイト、アリシア、はやてにそう聞く。

は「もちろんや!」

な「ちゃんと来てね」

フェ「一緒が良いな・・・」

アリ「うんうん。葵と一緒がいい!」

葵「はぁ、仕方がない。あと士朗さんたちにも話しておかないと。なのは、君が士朗さんや桃子さんに話すときに声をかけてくれ。私のこともついでで話しておく」

な「わかった!」

 その後、三提督はそのまま本局に戻り、それと入れ違いにクロノが戻ってきてそのまま心の世界へ、エイミィもクロノの手伝いで心の世界へ。
 プレシアとリンディは桃子さんと一緒にどうやら買い物へ行く約束をしたらしい。最近仲がいいとか。
 結果パーティー参加メンバーはなのは、フェイト、アリシア、はやて、アルフ、シャマル、シグナム、ヴィータ、リイン、ヴェル、孤狐、エクス、ルミル、私となった。ザフィーラはおるすばん。なんかさみしくないのか?

ザ「気にせず楽しんでくるといい」

 と、ザフィーラが言った。大人だ。

葵「晩御飯は冷蔵庫に入れてたる。無論、私が作ったのだ。安心して食べるといい」

 シャマルの実験に最近付き合わされているらしくザフィーラの毛並みがだんだん色つやが無くなってきている・・・。

 まぁそれはさておき、大人数でお邪魔するのでバスを使うことになった。






 そして、月村邸にご到着。

孤「おっきぃ〜」

葵「一度来たことあるがやはりなれんな」

 なのはは何の迷いもなくインターホンを押すと、

す「いらっしゃ・・・・い?」

アリ「どうしたのよすず・・・か?」

 二人は私を凝視し、その後から来た忍さんとファリン、ノエル、先に来ていた恭也さんも「誰?」みたいな反応をしていた。

葵「お久しぶりというべきかな。神無月葵です」

す・アリ・忍・恭・ファ・ノ「「「「「「えぇえええええええええ!?」」」」」」

 その後、なのはとフェイトが魔法の説明をして出会いやきっかけなどを話した。

 そしてはやてがシグナム達のことを話し、自分も魔法とかかわっていると言うことを話した。

す「そうなんだ・・・・」

アリ「にわかに信じがたいけどね」

忍「そう?」

恭「そうだな。葵がすでに魔法使いであることは知っていたからな」

全員(恭也、忍除く)「「「「えぇええええ!?」」」」

 今日は驚く人間が多いな。

葵「忍さんと恭也さんには既に説明してある。すずかにも多少は話したはずだが」

す「あ。あの時の?」

葵「あぁ。私がどういう存在かということの時に少しふれたともうが。まぁいい説明するぞ」
 そういって過去自分にどういったことがあったか、どういう世界から来たかを説明した。

葵「で、こっちの姿が本来の姿」

忍「へぇ、なかなかいい感じじゃない♪」

葵「忍さん、貴方には恭也さんという立派な彼氏がいるんだ」

は「そやで! 葵君は私のもんや!」

葵「はやて。君と私では歳が「違うよはやてちゃん! 葵君はわたしのだよ!」なのは・・・」

フェ「違うよ二人とも。葵は私のだよ」

す「なにいってるの? 私だよ!」

ア「私のに決まってるじゃない!!」

アリ「みんな違うわよ! わたしよ!」

 ・・・・もういい。

 そう思い、少し外の空気にでも触れようと思った時、

ヴィ「なぁ、葵。あ、あたしだよな///?」

 ヴィータが私の服の裾をつかみ上目づかい+涙目で聞いてきた。これは卑怯だろ!?

葵「え、えっと・・・ヴィータ?」

 そして、周りを見ると、シグナムやシャマル、リインにヴェルまで加わっていた。

 あれ? エクスとルミルはなぜ加わって無いんだ? こう言った時真っ先に来ていたんだが?

(私たちはマスターの神姫ですから!)

(常にマスターのそばに!)

 そういってイヤリングで私の耳にいた。

葵「はぁ。そもそも私と君が仮につきあったとしても歳の差がありすぎだろ」

シ「ん? なら私ならいいのか?」

葵「は?」

シャ「なら私もOKですね♪」

リ「では、私も」

ヴェ「無論私もそうなりますね」

 なぜに?

シ「歳が理由なら私たちは問題なかろう」

 いや、そういう問題では・・・

葵「私よりいい男なんて山のようにいるんだ。それに、君たちのような美人美女なんて男を選び放題だろ」

な「それでも葵君がいいの!」

全員「うん!」

(モテモテですねマスター)

(マスターだからな)

 どういう意味だルミル?

 その日一日は賑やかなクリスマスパーティーだった。

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