小説『黄泉路への案内人』
作者:楽一()

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第二話 

 
クリスマスの日に、とりあえずなのは達に心の世界の鍵を渡し注意事項を説明した。

 まぁ、今日もみんな揃っているわけだが・・・。

 さて、クロノの持ってきた問題傾向を見て真っ先に思ったことは・・・

葵「なにこの簡単な試験問題?」

 そう。あまりにも簡単すぎる。というかこんなんだったら魔法省のM.G.の入隊試験の方が難しい。

ク「なっ!? これが簡単だって!?」

葵「なら、こっちの問題といてみるか?」

 そういって指を鳴らすと、そこには一冊のノートぐらいの厚さの本があった。

ク「・・・・こ、これは何年分だ?」

葵「は? 去年の問題だ。これ一冊分を4時間以内に解くという感じだ」

ク「無理だろ!? しかも内容がさっぱりだ!!」

 まぁそうだろうな。人工型魔法しか使わないお前らから見ればわからないことばっかりだろうな。

ヴェ「葵様。お客様です」

 ヴェルがクロノに借している部屋に入ってきた。え? 呼び方が変わっている? そりゃ皇でもないのに皇と呼ばれるの嫌だからね。無理やりにでも呼び返させた。

 その時のが、

ヴェ「なぜ皇と呼んではいけないのですか!?」

葵「いや、皇族じゃないんだが・・・」

ヴェ「ですが私が認めた方は皇と呼ぶようにしています!それにですね―――」

 さらにまだ続くのか。仕方がない。何を言われるかわからんが、

葵「・・・・なら私を皇と呼ばない代わりに可能な範囲で言うことを聞こう」

 すると、不満を述べていたヴェルの口が止まり、

ヴェ「本当ですか!?」

葵「可能な範囲だ。結婚やらそう言ったものはなしだ。それ以外なら」

 その後何を頼まれたかというと・・・・

ヴェ「では今後一緒に寝てください!」

 と言われた時、本当に脳処理が追い付かなくなった。その後ヴェルは本当に有言実行して何度も理性が吹っ飛びそうだった。

 まぁ、それはさておき。

葵「客?」

ヴェ「はい。三提督に似ていますが、どこか違うような感じがしまして」

葵「・・・まさか!? ヴェル、その方々は!?」

ヴェ「高町たちと遊んでいますが?」

 ま、まずいか・・・・

葵「と、とりあえず急いで案内してくれ!」

ヴェ「は、はい」

 急いでいると思われる寝殿に行くと、その場にいたのはなのはとハラウオン家、八神家の方々と・・・

な「あ! 葵く「お、お久しぶりです! 貞永様! 蓮鏡様! 統楽様!」え?」

 急いでい頭を下げ、あいさつした。

 その場にいたのは白いひげの長く、頭の髪は無い爺さん神之宮(かみのみや)貞永(じょうえい)。いつも笑顔を絶やさない婆さん神楽之宮(かぐらのみや)蓮(れん)鏡(きょう)、いまだに衰え知らずの身体にあちこち傷だらけの爺さん珠洲之宮(すずのみや)統(とう)楽(がく)。いわゆる四聖神の三柱だ。


SIDE葵以外


 あの葵が頭を下げ、いつもの気迫どころかよわよわしい。

葵「い、いつこちらにおこしになられたのですか?」

統「今先ほどだ」

蓮「貴方が生きていると言う反応をキャッチしましてね」

貞「来てみたら、まぁ、お前さんいつ結婚したんじゃ? それにこんな別嬪さんがおるんじゃったらわしに紹k「黙れ! ―ガゴンッ」ぐはっ・・・・」

 貞永が葵のフライパンの餌食に・・・

葵「その者たちは私の妻ではありません、神之宮様。あといい加減その女性癖を治してくださいと何度も忠告しているはずです」

貞「ひ、久々に食らった・・・」

シ「か、神無月。こちらの三人が」

葵「あぁ、以前話した神々だ」

 葵がそう説明したが、腑に落ちないところもあった。

ヴィ「でもよ葵。なんでお前そうも低姿勢なんだ?」

葵「・・・・・・なんだ」

フェ「え?」

葵「私の師匠たちなんだ」

全員「えぇええええ!?」

ク「し、師匠って何のだ!?」

葵「統楽様は言わずとわかると思うが武術全般を、貞永様には魔法を、蓮鏡様には学を。今の私があるのはこの御三方のおかげだ」

統「ふむ。久しいな孤狐、エクス、ルミル」

孤「おっひさぁ〜」

エ「はい。お久しぶりです」

ル「久しぶりだ」

 すると、蓮鏡は孤狐の左手を見てあらあらといい始めた。

蓮「あらあら。孤狐ちゃんは葵と契約したの? でもおかしいわね。葵はkeyが無いはずなのに?」

貞「転生の際に特典で貰ったんじゃろ。テンプレとしてはよくあることじゃ」

統「ふむ。それにしてもお前、いささか多すぎやしないか? ざっと見た感じだと契約者に子供まで手を出しているようじゃないか」

葵「ぐっ・・・は、はい。それにもいろいろと・・・」

 そういって今までの経緯を話した。

統「なるほどな。まぁ、それなら仕方がない。それから葵今から鍛えるぞ」

葵「は?」

統「今から鍛えるといったんだ。ホレさっさと立たぬか!!」

葵「はいぃ!!!」


SIDE Out


その後、コロッセオに移動。なぜか全員が・・・クロノ仕事はいいのか?

ク「こっちの方が興味がある」

 左様で。

 モードは黒騎士で両翼刀を展開せず手甲を展開した。

蓮「あらあら。統楽もかなり気合はっているわね」

貞「ほっほっほっ。死なない程度じゃろうが、今回は葵の骨がどれだけ持つかのう」

 え?

葵「・・・いつも以上ですか?」

統「さぁな。さて殺り合うか!」

 はぁ、覚悟を決めるか。しかも字が違うし・・・

 そういって戦闘態勢に入る。




 続く

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