小説『青春の別れ』
作者:ミカエル()

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朝から母の態度が気になって仕方がなかった

そのため、隣で陽気に歌っているカイトに嫌気がさしていた

学校までの歩く道をずっと無言のままタケは歩いていた
いつものタケではないことに気付いたカイトが変に絡んでくる

「タケボー、どうしたのー?今日は機嫌がよろしくないのかなぁ?w」

いつもの変わらないカイトにタケの苛立ちはますます増していく


「あのさぁ・・・」

重い口を開いたタケに、カイトの表情が強張った

やっぱり、こいつは何かを隠している

そう察知したタケは思い切ってカイトに聞こうとしたが

「タケーーカイトーーっ!!!」

タイミング悪く、ユウが手を振りながら近づいてくる

いつのまにか学校が目の前にあったのだから、会うのは当たり前か・・

しかも、ケイも一緒で最悪だ

「おいタケ、今日は元気ないな」

タケの表情が暗いことに気付いたケイは少しながらも心配してくれているようだ


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