「いや、朝弱いし俺」
「タケるん弱い男だっけ」
「うるせぇ・・」
いつもは言い返してくるタケだが今日だけは違った
やっぱり、朝の母の態度が気になってしょうがない
カイトの名前をするたびに、何かを知られたくないような・・・
そんな態度をされていたから余計に頭から離れられない
小さいころにも、そんなことがあった
たしか、カイトが俺の側から離れると知った時だ
母は俺にそのことを隠していて、いなくなる直前に告げたのだ
最後のお別れをすることもなく、カイトも何も言うことはなく
俺の前から姿を消したことがある
まあ、すぐに帰ってきたけどw
でも今回は違うような気がしてならない
カイトの行は変だし、俺の側から離れようともしない
絶対に、なにかある
そんなタケを察知してか、ケイとユウは気を遣っているのか
タケとカイトの間に割って入ってきた
「そういえば、今日テストあるの知ってる?」
「あー俺あきらめた。ケイどうにかしてぇ」
カイトの嘆きにケイは薄ら笑みを浮かべる
まさにドエス