小説『青春の別れ』
作者:ミカエル()

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「いや、朝弱いし俺」

「タケるん弱い男だっけ」

「うるせぇ・・」

いつもは言い返してくるタケだが今日だけは違った
やっぱり、朝の母の態度が気になってしょうがない

カイトの名前をするたびに、何かを知られたくないような・・・
そんな態度をされていたから余計に頭から離れられない

小さいころにも、そんなことがあった

たしか、カイトが俺の側から離れると知った時だ
母は俺にそのことを隠していて、いなくなる直前に告げたのだ

最後のお別れをすることもなく、カイトも何も言うことはなく
俺の前から姿を消したことがある

まあ、すぐに帰ってきたけどw

でも今回は違うような気がしてならない

カイトの行は変だし、俺の側から離れようともしない
絶対に、なにかある

そんなタケを察知してか、ケイとユウは気を遣っているのか
タケとカイトの間に割って入ってきた

「そういえば、今日テストあるの知ってる?」

「あー俺あきらめた。ケイどうにかしてぇ」

カイトの嘆きにケイは薄ら笑みを浮かべる
まさにドエス


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