小説『青春の別れ』
作者:ミカエル()

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教室に着くと、ケイはすぐさま一番前の席に座る

カイト、タケ、ユウの3人は一番後ろの席に座りながら
ケイを冷ややかにみていた

そこまで勉強をする必要はあるのかどうか

しかもこの学校普通科だし・・そんな頑張らなくともケイに敵う者などいるはずがない

まぁ。ユウを除いては・・

「しっかし、タケは勉強しなくてもいいの?」

ぼんやり外を眺めていたタケにユウが話しかける

「タケぼー今日どうした?」

さすがのカイトも態度のおかしいタケを心配している

「あれ、二人とも喧嘩してたんじゃなかったの?」

「へ?してないつもりだけどwしてるように見えた?」

「見えた」

「まじーw」余裕な笑みでカイトは笑う

何もないかのように振る舞うカイトの姿に、タケは心苦しく感じていた

「カイト、お前何か隠してねぇ?」

不意に聞いてきたタケの質問にカイトの表情は固まった
ユウも何か感じたらしい
カイトの顔を覗きながら、「そうなの?」と聞いてきた

「・・・べつに隠してねぇよ」

明らかに変わった態度にタケは確信をついたようだ

「放課後尋問決定。俺に隠し事は通用しねーぞ」

いつもは馬鹿なタケ(←失礼)
でも、カイトのこととなると感は鋭くなるらしい

やっぱり、ずっと一緒にいた分、兄弟のように育ってきた二人にとって
いてはならない存在なのかもしれない






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