小説『青春の別れ』
作者:ミカエル()

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テストもすべて終え。
ズタボロな状況の中、タケの表情は真剣そのものだった

その真剣は表情は、勉強や授業に生かされないものだろうかと
ケイは見つめながら本気で考えつつ

カイトの方に視線を移す

「で?俺に隠していることってなに?」

腕を組みながら、座っているカイトの目の前でタケは尋問

いつもは明るいカイトだが、今だけは違って暗い表情

「はぁ・・・・・・タケには隠せねーな」

あきらめたかのようにがっくりと肩を落とすと
カイトの口がゆっくりと動いた

「実はさ、俺引っ越すんだ」

唐突もなく言った言葉にタケは物凄く驚いている

「え?じゃぁカイト転校しちゃうの?」

ユウが寂しそうな表情でカイトに聞く
カイトは力なく笑うだけで何も言わない

「カイト、本当なのか?」

ケイも心配そうに尋ねるが、カイトは項垂れたまま顔を上げようとしなかった

「・・・カイト」

だけど、タケの呼び掛けには少しながら反応はあった
きっと、タケとの別れが一番寂しいのだろう


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