小説『青春の別れ』
作者:ミカエル()

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そして学園祭当日

華やかに変わった学校の門をカイトは誇らしげにくぐる

右手にもった縄を引きずりながら
教室へと向かっていた

説明しておこう
カイトが持っている縄の先には、もちろんタケが縛られている
逃げようとするタケを縄で捕えたのだ

「さぁータケ坊!着替えさせてあげるから大人しくしろよ」

今まで見たことのない恐怖の顔で
カイトは慣れた手つきで縛られて身動きの取れないタケに
メイド服を着せていった

どんなに暴れようとしても、全然動けない状況にタケは諦めたかのようにぐったりしている

「きゃーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」

タケのメイド服を見た女子が騒ぎだす

それはそのはず
意外にも、タケはメイド服が似合う風貌だったのだ

まさに美人
他の女子とは比べられないほど

あ、でも
カツラをとっちゃえばただの変態男にしか見えませんw

「きゃータケちゃん素敵ww」

笑いながらもカイトは写メりだす
しかもマイカメラで何枚もシャッターをきってきやがる



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