「てめぇ覚えとけよ・・」
怒りに満ちたタケに、カイトはくすりと笑う
「タケにやられるほど俺も弱くはないしw」
「あ?」
「しゃーないw自由にさせてあげるよ」
そういうとタケを縛っていた縄をとった
タケが急いで着替えようとした時、
あることに気が付く
「おい、俺の制服どこ置いた?」
どこをみても見当たらない制服
気付かなかったが、カイトがずっともっているとばかり思ってた
「え?」
しらじらしい態度でカイトはタケの焦る姿を見て楽しんでいる
「ふざけんじゃねー!!!!」
ぶっちぎれたタケは被っていたカツラを地面に叩きつけた
「おいカイト!!制服返せやっ!」
今にも喧嘩が始まりそうな雰囲気の中、ガラッと教室に大勢のクラスメイトが入ってきた
そして、タケの姿をみると
クスクスと笑い声が広がっていく
それもそのはず
カツラをとるとただの変態男にしか見えないのだから
「ちょwタケさん(笑)カツラ被ったら?ww」
カイトも思わず吹き出しながら笑いだす
なんだか恥ずかしくなったタケは素直にカツラを被った
「素直でよろしいw」
まだ腹を抱えて笑うカイトをみて、タケの表情は暗くなり始めていた