小説『青春の別れ』
作者:ミカエル()

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「てめぇ覚えとけよ・・」

怒りに満ちたタケに、カイトはくすりと笑う

「タケにやられるほど俺も弱くはないしw」

「あ?」

「しゃーないw自由にさせてあげるよ」

そういうとタケを縛っていた縄をとった

タケが急いで着替えようとした時、
あることに気が付く

「おい、俺の制服どこ置いた?」

どこをみても見当たらない制服
気付かなかったが、カイトがずっともっているとばかり思ってた

「え?」

しらじらしい態度でカイトはタケの焦る姿を見て楽しんでいる

「ふざけんじゃねー!!!!」

ぶっちぎれたタケは被っていたカツラを地面に叩きつけた

「おいカイト!!制服返せやっ!」

今にも喧嘩が始まりそうな雰囲気の中、ガラッと教室に大勢のクラスメイトが入ってきた

そして、タケの姿をみると
クスクスと笑い声が広がっていく

それもそのはず
カツラをとるとただの変態男にしか見えないのだから

「ちょwタケさん(笑)カツラ被ったら?ww」

カイトも思わず吹き出しながら笑いだす

なんだか恥ずかしくなったタケは素直にカツラを被った

「素直でよろしいw」

まだ腹を抱えて笑うカイトをみて、タケの表情は暗くなり始めていた

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