小説『青春の別れ』
作者:ミカエル()

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「父さん!母さん!」

カイトはにこやかに手を振りながら近づいた

「きゃーカイト可愛いじゃないーー」

カイトの母が騒ぎだす
その流れで、皆の視線がタケの方に集中した

「ぷっ」

最初に吹きだした奴が、タケの親父

タケの親父はどことなく性格がカイトに似ている
だから、喧嘩が絶えない賑やかな家庭だ
(はたからみればね)

「おいおいタケ!お前似合いすぎじゃねぇか!」

「うるせーよ親父っ」

「照れんなよwwはっはっはっww」

こいつ・・・・
ぜってぇ今馬鹿にしてる

「おおそうだ!なんかメニューないのか?」

カイトの親父さんが涼しげな表情で言った

「ああ、あるよ。はい」

持っていたメニュー表をカイトが渡すと
二人のご両親は何を注文するか目を通していた

そのおり、タケの親父だけはチラリとタケを見てはプッと口を押え笑いだす


その行為はタケの怒りを膨張させたのは言うまでもない

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