小説『青春の別れ』
作者:ミカエル()

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タケはメイド服を着ていないケイを睨んでいた

ケイだけが着ないで、俺だけが着ているのはなんだかバカバカしい・・・

「ふざけんなよっ!!!!!!!!!!」

いきなりキレるタケをユウとケイが視線を向ける

カイトはカイトでまだニヤケ顔のままケイに寄り添っている


そしてタケは怒りにまかせ、またもやカツラを地面にたたきつけた

その姿は言うまでもない

「あら、変態」

思わずユウが発した言葉にケイはプッと吹き出し笑う

ロングのカツラを被っとけば、男が振り返るほどの美女なのだが・・
取ってしまえば本当にただの変態野郎

「おいおいタケ坊ーwとったらやばいって知ってるだろー」

カイトも笑いながらタケを見ていう

「あーーもうバカバカしい!!もう帰る!!」

「ガキみたいなこといってんなよ。まだ午後にもならないのにさ」

「そうよータケ!楽しみなさいよ!滅多に着れないメイド服だよ」

ユウが地面に落ちたカツラを拾い上げると、タケに優しく被せてあげた

素直にされるがままに微動だにしないタケは珍しい

ユウに対してはなんだかんだ甘い
素直になるし、優しいし・・・

でもこれは
ユウが好きであるということではない

ただタケは、他の女性とユウを重ね合わせているようにみえる




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