タケはメイド服を着ていないケイを睨んでいた
ケイだけが着ないで、俺だけが着ているのはなんだかバカバカしい・・・
「ふざけんなよっ!!!!!!!!!!」
いきなりキレるタケをユウとケイが視線を向ける
カイトはカイトでまだニヤケ顔のままケイに寄り添っている
そしてタケは怒りにまかせ、またもやカツラを地面にたたきつけた
その姿は言うまでもない
「あら、変態」
思わずユウが発した言葉にケイはプッと吹き出し笑う
ロングのカツラを被っとけば、男が振り返るほどの美女なのだが・・
取ってしまえば本当にただの変態野郎
「おいおいタケ坊ーwとったらやばいって知ってるだろー」
カイトも笑いながらタケを見ていう
「あーーもうバカバカしい!!もう帰る!!」
「ガキみたいなこといってんなよ。まだ午後にもならないのにさ」
「そうよータケ!楽しみなさいよ!滅多に着れないメイド服だよ」
ユウが地面に落ちたカツラを拾い上げると、タケに優しく被せてあげた
素直にされるがままに微動だにしないタケは珍しい
ユウに対してはなんだかんだ甘い
素直になるし、優しいし・・・
でもこれは
ユウが好きであるということではない
ただタケは、他の女性とユウを重ね合わせているようにみえる