小説『青春の別れ』
作者:ミカエル()

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「ちょっとそこのメイドちゃん♪」

呼び掛けられ振り向くと、不良らしき人物が二人
タケの目の前をふさいだ

「あ?」

うぜーと思いながらもタケは腰に手をあて、二人を見下す

「君一番かわいいんだけど!俺らと遊ばなーい?」

こいつらは俺が男に見えないのか?
つか気持ち悪っ

「お断りしまーす」

棒読みで断ると、二人の不良をよけて歩き出そうとするも・・

「ねぇーちょっと待ってよー」

不良は諦めることなく、タケの腕をつかんできた

「あれ、けっこう筋肉あるんだね」

不良たちはまだ気づいていなかった
タケが男であることに・・

「・・さわってんじゃねー・・」

キレる寸前のタケを知りもせず、不良たちがまた前をふさぎ足どめする

「なぁなぁ!遊ぼうぜっ!」

ーガンッ!!!!!!!!!!!!!

タケが殴ろうと構えた瞬間、一人の不良が殴り飛ばされた

「あ?俺まだ殴ってねーよな?」

今の状況を理解できないタケは困惑状態

すると後ろから

「痛い男共だねーーw」

ボキボキと指を鳴らしながらカイトが近づいてくる

「こちとらクソ忙しいのにさー構ってる暇ねーっつうの」

忙しさでストレスがたまっていたのか顔の表情が怖い

「おーカイト」

呑気にタケがカイトに手を振る

「タケぼーーーー何してんだよ!めちゃくちゃ忙しいんだけど!早く手伝え!」

「あーーー勝手にこいつらが俺に構ってきたんだよ」

「言い訳してんじゃねー!もー俺、萌えキャラ疲れた」

二人の会話を静観していた不良たちはようやく気が付いた

「お前ら!男かよっ!!!!」

気づくのおせーー!

「ほんと馬鹿な奴らww」

勝ち誇ったかのようにカイトは笑う

不良たちはチッと舌打ちをすると、どこかへ消えた

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