小説『青春の別れ』
作者:ミカエル()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>


結局、翌日まであった学園祭はタケは行かなかった

ユウから電話もあったが行く気にはなれず・・
今やタケの家で,


「・・・俺を休ませない気かテメェラ・・」

ぐったりとソファに倒れこむタケをよそに
カイトとユウはトランプ遊び、ケイだけは勉強する気なのか
プリントを片手にタケの隣に座った

「さぁ、明日はテストだからな」

「完全に忘れたい・・」

タケの嘆きを無視し、ケイはプリントをテープルの上に広げる

見たくもない文字がいやでも目に映った

「あーーー俺様にみせんなぁーー」

バタバタと幼児のように暴れだすタケにケイは無表情で

「さっさとやれ」

瞳の奥に光る視線がとてつもなく冷え切っていた

ガバッと体を起こすと、タケは嫌々プリントを手に持つと復唱し始める

「ちょwタケぼうーーうるせーーぞぉ」

「こら!タケの邪魔しちゃだめ!」

うるさいカイトにユウがしかりつけるが全くの効果なし

カイトはタケと遊びたいようだ

-50-
Copyright ©ミカエル All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える