小説『青春の別れ』
作者:ミカエル()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>


あの双子を助けて以来、日常的な生活が一変

なぜか、学校をやめると言っていた双子が隣にいて
しかもユウとエミはいつ仲良くなったのか、楽しそうに女のトークをしている

そしてショウはどうしてかケイと話が合うようで男のトークに華を咲かしている

「なぁタケ坊ー」

カイトがタケの背中にもたれながら口を開く

「仲間が増えた感じで俺様は妙な気分だぞー」

仲間は4人で充分だといっていたカイト
双子の二人が加わって今や6人

カイトはいつも不服そうな表情でタケの側から離れようとしなかった

「もたれんなや。邪魔だ」

タケとカイトのじゃれあい?を見ていたエミが思わず

「カイトってタケのこと好きみたいな感じだな」

真顔で言うもんだから、タケはハッと笑ってカイトから離れた

「ただの幼馴染だ」

タケの口からでた言葉にカイトは一瞬、寂しげな表情を見せた

それでもタケとの漫才のような絡みは続き、
タケはタケでうざいそうな顔つきで接している感じだった

エミはカイトの気持ちを見透かしたかのようにフッと笑う

「どうしたの、エミ?」

ユウが不思議そうに話しかけると

「ううん、なんでもない」

エミはそう答えることしかできなかった


-63-
Copyright ©ミカエル All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える