小説『青春の別れ』
作者:ミカエル()

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ー翌日

カイトはタケと共に学校へ向かっていた

昨日の今日で、なんだかタケと一緒にいることが罪悪感を感じる

「なぁータケ」

「んだよ」

「俺、タケの過去話ちゃった・・」

「・・・エミに、か」

事情を悟ったかのようにタケは言う

「お前、俺のこと話したからって自分責めることはないぞ。もう過ぎたことだ」

「でもさ・・」

「バーカ。それだけで俺らの仲が裂けるようなことはねーよ。それだけで裂けるような仲じゃ親友なんざやってられねぇ」

タケの言葉がどれだけうれしいかタケ自身は知らないだろうけど
俺にとってはやっぱり、生きることの価値を教えられているよう気分になる

それほどタケの存在は俺にとって大きいものだ

「カッコイイこと言ってくれるねーw」

気が楽になったのか、カイトはいつものカイトに戻っていた

おちょくり始めるカイトに、タケは優しく笑う

そしてカイトはふと、タケを見て思った

今でもタケは、どこかでサキを探しているのだろうか、と。


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