「ったく何やってんだお前ら」
腕を組みながらケイまでもが姿を現す
今日は一体何があるっていうんだ
「こいつが拗ねてんだよ・・わけわかんねぇ」
「はぁ?おい、カイト!何イジけてんだ、起きろ」
命令口調で言うもカイトはそのまま動こうとはしない
「喧嘩でもしたんかお前ら」
ケイがタケを見て言うが、タケは首を振り否定する
「仕方ない。ここでやるか」
「そうだな。まったく世話の焼けるやつだぜ」
そういうと、集まっていた皆が一斉に部屋からでていった
そっと布団の隙間から覗き、誰もいないことを確認するとカイトはベットから起きあがった
「なんだ?なんかあったんかな・・」
皆が集まるのは久しぶりな感じだ
今日は何かあったけ・・
カイトの頭が混乱するなか、その答えはすぐにわかった
「ハッピーバースデーイ♪」
いきなりユウが入ってきて、クラッカーを鳴らす
そして後から皆も部屋に入ってくると、いろんなご馳走を運んできた。
「は?なに?」
わけのわからないカイトは疑問だらけ
「今日はカイトの誕生日でしょ?」
カイトの隣に座るエミの手にはプレゼントがあった
「このプレゼント、タケと一緒に買いに行ったの。無理言って付き合ってもらっちゃた」
そう笑顔でいいながらエミはプレゼントをカイトの手に持たせた
カイトはそこで教室から聞こえてきた言葉が脳裏をよぎる
「はぁ・・・・・・・馬鹿な俺」
今更きづいてしまった
つきあってほしいといった言葉は、こうゆうことだったのか・・
「なに?」
エミが顔を覗かせながら聞くが、恥ずかしくて言えるわけがない
「べつに」
顔を真っ赤にしながらもカイトはタケに申し訳なく感じた