小説『主人公総受け物語〜アニポケ編〜』
作者:天の河()

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第8話『ポケモンドクターとお転婆人魚』

前書き

なんの捻りもないタイトルですが、どうぞ。






ハルカがマサラタウンへとやって来て、サトシやヒカリとの再会を果たす。ハルカが二人がある二人の人物との待ち合わせをしているとのことで、そちらに向かうこととなった。その道中...


ヒカリ「ねぇ、サトシ。ハルカにもサトシがイッシュ地方での体験談聞かせてあげて。」


ハルカ「えっ!? サトシ、イッシュ地方に行ってたんだ。まぁ、あそこにもポケモンリーグがあるからサトシなら当然か…。」


 ヒカリがサトシにイッシュでの旅の話をハルカに話すよう促すと、ハルカがサトシがイッシュに行ってたことに驚きを見せる。だが、サトシが無類のポケモンバトル好きだということは十分承知しているので、すぐに納得した。


サトシ「イッシュリーグのことはイッシュに着いてから知ったんだけどな。この間、ヒカリに話したのとは少し違うことも話すよ。」


サトシは、この間ヒカリに話したイッシュ地方での旅話に少し付け足しながらハルカとヒカリに話す。


ハルカ「へぇ〜、サトシったらイッシュ地方でもたくさんポケモンをゲットしたんだね。」


サトシ「あぁ。イッシュ地方を旅をしている間、俺は沢山のポケモンに出会ってきて、ゲットもした。でもカノコタウンのアララギ研究所からついてきたミジュマルには驚いたなぁ。あいつ、俺と一緒に旅をしたいがために、ついてきたんだ。ミジュマルはイッシュのトレーナーが最初に貰う3体のうちの1体だったから、野生以外でゲットできるなんて思ってもみなかったぜ。」


ハルカ「ミジュマルもサトシのポケモン思いで優しい一面に惹かれたのよきっと。」


サトシ「そうかな?」


ヒカリ「うん、きっとそうよ。だけど、ポケモン思いのあまりに無茶するのは控えてほしいわ。」


ハルカ「あっ! それ、私も思ったかも。」


 サトシはポケモンや仲間を思うあまり、自分の身体を顧みないところがある。ヒカリやハルカも一緒に旅をしてこういった場面に遭遇したとき、心底落ち着かなかったとか。


サトシ「ハハハ…。気を付けておくよ(汗)」


ヒカリ「ホントに分かってるのかしら?」


ハルカ「ねぇ〜。」


サトシ「……。」


ピカチュウ「ピカァ…。」


ポッチャマ「ポチャア…。」


 自らをジト目で見つめるハルカとヒカリに何も言えなくなるサトシ。そんなサトシを見てこの先の行く末を心配するピカチュウとポッチャマであった。尚、この先サトシ達が自らの身体を顧みない危機的な状況に遭遇していくことになるのは言うまでもない。


ハルカ「さてと、そろそろ着くわよ。」


 待ち合わせの場所まであとわずかまで迫るサトシ達。ハルカの言う合わせたい人物とは、


???「「サトシ〜!」」


サトシ「!? カスミ! それにタケシも!」


 読者の方々はもうお分かりだと思うが、ハルカの言う人物とはカスミとタケシのことである。サトシはカスミとタケシに気付くと、ハルカやヒカリとともに急いで二人に近づく。


タケシ「久しぶりだな、サトシ。」


カスミ「元気にしてた?」


サトシ「あぁ、相変わらず元気いっぱいだぜ。」


 かつて一緒に旅をした仲間との再会に花を開かせるサトシ。するとタケシはヒカリの方に顔を向け、


タケシ「ハルカが来ていたのにもびっくりしたが、まさかヒカリもとはなぁ…。」


ヒカリ「ホント久しぶりね、タケシ!」


ポッチャマ「ポチャ!」


タケシ「ポッチャマも元気そうで何よりだ。」


 タケシはヒカリの存在に驚いていたが、彼女と相棒のポッチャマの元気そうな顔を見て安堵の表情を浮かべる。


カスミ「ねぇ、タケシ。あのポッチャマを抱えている人がシンオウを一緒に旅してたヒカリ?」


タケシ「あぁ、今はハルカと同じくトップ・コーディネーターを目指して頑張っている。」


 タケシは目の前のポッチャマを抱えている少女がヒカリであると紹介する。


カスミ「はじめまして、あたしはカスミ。」


ヒカリ「こちらこそ、あたしはヒカリ。あなたのことはサトシから聞いてるわ。」


 カスミとヒカリはお互い初対面のため、まずは自己紹介から話を進める。第一印象としてはカスミとヒカリともに今後とも仲良くなれそうな雰囲気であった。


カスミ「ところでそのポッチャマ、あなたのポッチャマ?」


ヒカリ「えぇ、あたしの一番のパートナーなの。ほら、ポッチャマもカスミに挨拶して。」


ポッチャマ「ポチャ! ポチャポォチャ!」


 自分に視線を向けるカスミに対して挨拶をするポッチャマ。すると、


カスミ「うわぁ〜、可愛い〜! やっぱりあたしが一番好きなのは、水ポケモンね!」


 半ば興奮気味でポッチャマの可愛らしい仕草に心をときめかせるカスミ。


サトシ「カスミは水ポケモンマスターを目指してるんだっけ。相変わらず、水ポケモンには目がないなぁ。」


カスミ「えぇ、あたしにとって水ポケモンは三度の飯より好きなもの。たとえどんな形でも『水ポケモンマスター』になるという夢は諦めるわけにはいかないわ!」


ハルカ「こうしてみても、みんなそれぞれの夢に向かって頑張ってるのね。わたしも負けれられないかも!」


ヒカリ「あたしだって、世界に羽ばたくトップコーディネーターになるために努力しなきゃ!」


サトシ「俺も小さいころからの夢だった『ポケモンマスター』に向けて頑張らないとな!」


タケシ「俺も沢山のポケモンを救える世界一の『ポケモンドクター』に向けて、みんなに負けてられないな!」


 カスミが自らの夢を語ったのを皮切りに、その場にいる全員が自らの夢の実現に向けて改めて意気込んだそんなひと時であった。しばらく歩いているうちに、サトシ達はオーキド研究所へと到着し、本日もここで一日を過ごすことになった。


続く…





後書き


今回、アニポケ歴代ヒロイン3人登場しましたが、近いうちにドラゴンポケモンマスターを目指すあのヒロインも登場します。

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