小説『主人公総受け物語〜アニポケ編〜』
作者:天の河()

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第58話『ふたご島の調査と迫り来る危機』

前書き

いい加減、サトヒカ描写を書きたいと思っている天の河。


だったら、実行に移そう。←えっ!?





 ミドリとともにふたご島へと上陸したサトシ達は、現在島の地下洞窟内を探索中である。この地下洞窟には普段、カスミがこよなく愛する水ポケモン、洞窟には欠かせないズバットやゴルバット、さらには氷ポケモン達が沢山生息しているはずなのだが…


ミドリ「おかしいわね。この辺りはいつもは見回せばポケモン達がいるのに、数えられるくらいの数しかいないわ」


サトシ「そうなの?」


ミドリ「えぇ。ふたご島はポケモンやその他の生物にとっては絶好の住処なのよ。一年中、何かしらのポケモンや生物達がここで繁殖期を迎えているくらいだわ」


デント「それは少し変ですね。なにか不穏なテイストが漂っている感じです」


 普段なら歩いていれば出会うはずのポケモンやその他の生物達が、サトシ達が探索をしているこの時に限って、目で数えられるくらいの数しか目にしていない。


ミドリ「これだけ見つからなかったら思うようなデータは収集できないと思うけれど、この辺で調査を始めましょう」


ベル「そうですね。でもこれはこれで、原因を突き止めたら面白いことが分かるかもしれませんよ」


ミドリ「確かに、そういったのも調査研究の一つね」


サトシ「ミドリお姉ちゃん、俺達にも何か手伝えることがあったら手伝うよ」


ミドリ「ありがとう、サトシ。というか、私とベルちゃんだけだと心細かったから、手伝ってもらうためにサトシ達も連れて来たんだけどね」


 ある程度進んだところで、当初の目的の生態系調査を始めるために立ち止まるミドリとベル。サトシ達もミドリに力を貸す形で、調査に参加する。マサトとリュウカはピカチュウ、ポッチャマ、キバゴとともに離れて待機している。現在はピカチュウの形態模写を、ポッチャマとキバゴが仲良く鑑賞している様子を眺めながら会話をしている。


リュウカ「サトシさんのピカチュウ、ヒカリさんのポッチャマ、アイリスさんのキバゴ、三体ともお三方との強い絆でつながっているのが見ているだけでもよく分かるわ」


マサト「各地を旅する中でいつも一緒に居るからね。もちろん、バトルやコンテストを経験していく中でも強くなっていったんだと思うよ。それと、サトシのピカチュウは最初はサトシになついていなかったみたいだよ」


リュウカ「えっ!? 今はあんなにサトシさんと仲良しなのに!?」


マサト「うん。僕も最初はサトシから聞いてびっくりしたよ。でもトレーナーとして旅立ち始めて遭遇したあることがピカチュウと強い絆で結ばれるきっかけなんだって」


リュウカ「ポケモンと過ごしていくと、分からないことが分かってくることはあるものね。ポケモンとの関係が上手くいかないからといって、簡単に捨ててしまったら駄目だってことがよく分かるわ」


マサト「そうだね」


 リュウカは、サトシとピカチュウは最初から仲の良いコンビというわけではなかったという事実を知り、大層驚いた様子だ。サトシとピカチュウは誰もが認めるくらいにかなり強い絆で結ばれており、リュウカも見ただけですぐにそれが感じ取れた一人である。驚くのも無理のない話だ。こうして、マサトとリュウカは他愛もない会話を楽しんでいたのだが…


マサト「ん? リュウカちゃん、あれなんだろう?」


リュウカ「うん。今あそこで何か光ったよね?」


 ふと目を向けた方向の地面で何かが一瞬光ったのを発見したマサトとリュウカ。二人は恐る恐る近づくとそこには、何か小型の無線機のようなものが落ちていた。


マサト「みんな、ちょっと来て!」


ハルカ「マサト?」


ミドリ「一体どうしたのかしら、マサト君?」


 マサトに呼び出され、サトシ達は急いでマサトとリュウカのもとへと集まる。


ミドリ「マサト君、その無線機はどこで見つけたの?」


リュウカ「この辺で何か光っているのが見えて近づいてみたら、これがあったんです」


デント「見るからに壊れていて使えないみたいだけれど…」


ミドリ「ここに来た研究者が捨てた…というのは考えにくいわね。研究の際はマナーを守った節度ある行動をとるというのが暗黙の了解だもの」


 今回マサトとリュウカが拾った無線機のように人工的につくられたものが投棄されていたということは、何者かがここに立ち寄ったということは容易に想像できるだろう。先程も述べたが、ここふたご島は絶好の研究スポットで研究者たちが度々立ち寄ってはいるが、暗黙の了解でマナー厳守というのが決められている。つまり、研究者が投棄したというのは考えにくい。


ミドリ「さらに言えば、ここは許可なく立ち寄れない場所。ひょっとしたら、私達の他に誰かいるんじゃないかしら?」


アイリス「えっ、それって…」


ミドリ「まだ確証は持てないけれど、そう考えるのが妥当だわ」


タケシ「確かにな」


 無線機を発見したことで、自分たちの他にふたご島にいるのではという憶測が浮上する。サトシ達に緊迫する雰囲気が流れる中、


ゴゴゴゴゴゴゴゴ!


ベル「!? な、何の音!?」


 突然、地響きと轟音が発生。サトシ達はさらに神経を研ぎ澄ませる。この後サトシ達に何が起きるというのか


続く





後書き

これ、何かパターン化してきているw

-63-
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