小説『テンプレなオリ主モノ』
作者:アゲハ()

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「名前」 

人は名前に意味を持たすものだ。例え意味のない名前でも、いづれ意味を持つことができる。意味があるだけで、対象を縛ることもできる。
だから気を付けよう。名前を無くし、新たに付けられたら、その名に縛られ、前の自分を忘れていくから。

「名前、ねぇ」
正直の話、名前とかは思い出せない。前世で過ごした18年間と名前は思い出せない。覚えているのは、転生と原作知識と多少のネタだけ・・・
あれ?記憶喪失ってあながち間違いじゃないな・・・
よし!!あれをやってみよう。
「えい!」
グシャ
グシュグシュグシュグシュ
思い出せないな・・・キスショットと阿良々木さんはこれで思い出したのにな・・てかなにこれ!痛すぎだろ!!二つの意味で!!
「「「なっ!!!????」」」
ほら〜全員驚いてるじゃまいか!いや、俺がやったけどな・・・
そろそろ抜くか・・・え?何してたかって?バッカ、言わせんなよ・・・
「待て!貴様、今自分の頭に手刀を「ストップ!!流石にグロすぎるから言っちゃ、ダメ!!」
急いで止めたのでなんとか間に合った・・・うん、めっちゃ「お前、何者?」って視線が来る。流石にやり過ぎたかな・・・
「えーと・・・じ、実は・・・」
ゴク・・・
「俺は・・・」
ざわ・・ざわ・・ざわ・・
ん?今、ざわって、ざわってきた!まさか、ここはギャンブラーと名乗る場面なのか!?
なぁ、この名乗り合い、引き分けにしようぜ!!

その時・・・・!

圧倒的 閃きっ・・・・!

みんなの声も耳には届かない。それほどの閃光・・・・光が・・・・俺の脳に指す・・・・!閃く・・・・!この土壇場で・・・・・・・・・・・・・・・・・!

「江戸川コナン!探偵さ」
シーン
うん、沈黙がすごい痛い・・・
「吸血鬼もどきの平凡な人間です。はい・・・」
 言っちゃったよ!吸血鬼もどきって言っちゃったよ!どうしよう・・・てかこれはあれを名乗るべきか?
「吸血鬼。血を吸う鬼。その中でも俺は、鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼・・・怪異の王にして怪異殺し、ノーライフキング。そう呼ばれていた存在だ。それが俺。
俺は昔、化物に成り果て、文字通り成って果てた。故に、人間に憧れた。
そして、気づいたら人間になり、何者だったかを忘れ、ここにいた。それだけだよ。だから今の俺は、人間でありながら吸血鬼でもある、不安定な存在なんだよ」
うん、また空気が重いなぁ〜。
「まぁ、あんま気にすんな。ここに居させてもらうからには、ちゃんと仕事とかするよ。もちろん、生徒や教師には手を出さないよ。
そんなことより、名前をくれ。そして、俺を縛れ。名前で」
さぁ誤魔化そう。誤ちの魔と化そう。望んだ得た力は、人外の領域のモノ。ならば、望んだ俺も人外だ。魔を縛れ、人を縛れ、化物を縛れ、人外を縛れ、名で縛れ。この俺を・・・。
「戯言だな」
「ん?」
「なに、気にするな。ただの戯言だ。嘘だ。口から出た虚ろ。所詮虚言さ」
そう、俺の存在自体が・・・。
「ふん」
 あっ気になるんだ。可愛いな〜エヴァは。
「名前、か・・・」
 しかしどうするよ・・・名前なんて。俺にはネーミングセンスはないんだぞ?「虚 無零」とかどうよ・・・?
「そうだね。君は何かいい名前、の無いかい?」
えっ!?ここで俺?よし!ライフカードを見よう。うん。「衛宮」の名前があった。これにしよう。さて、切嗣かな?士郎かな?
「衛宮・・・」
「え?」
「衛宮 四季だ」
 衛宮か・・・。マジなんてもん入ってんだよ。ライフカード・・・。













えぇ!?ここで終わり!?

-4-
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