小説『テンプレなオリ主モノ』
作者:アゲハ()

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「修学旅行といえば何処?」
どーも衛宮四季だ。いつの間にか終わっていたエヴァvsネギ戦。どうやら俺はエヴェの別荘に閉じ込められていたらしい。何故かと問い詰めると、超達との戦いで俺の実力一端を知り、ネギに加勢されたら負ける、とのこと。せっかく生戦闘が見れると思っていたのに・・・。
そして、いよいよ修学旅行だ。いや〜京都か。速く行きたいな〜。
「そう言や刹那。お前さん、京都出身だったな」
「はい。関西呪術協会という場所で木乃香お嬢様と一緒に育ちました」
「へ〜。まぁどーでもいいや」
 そう、関西呪術協会など眼中にない。俺の生徒に危害を加えなければ、何をしようがどうでもいい。
「んぁ?式神か?」
 素早く銀のCADを召喚、構え、引き金に手を掛ける。この間、一秒もかかっていない。ちぃっ、まだ遅いな。
「なんだ?式神がなんか咥えてるな・・・」
 式神だけを標準にし、引き金を引く。
 雲散霧消(ミスト・ディスパーション)、発動。
 瞬間、式神が分子レベルまで分解される。
「見事ですね、先生」
「あんま褒めんなよ、刹那」
この程度、戦闘にならば倒されてもおかしくない。
「いえ、先生がどのような魔法を使ったか、全くわかりませんでした」
「初めてあった時にいっただろう?あれが、分解魔法さ」
「あれが・・・」
 驚嘆しているみたいだ。そんなに驚くことかね?地味だし。
「あぁ。後は・・・」
 手紙を拾う。一体誰宛てだ?そう思った瞬間、思い出す。そして・・・
「待てー」
 このショタボイス。間違いない・・・
「あー。僕の大切な親書!」
 我らが担任、ネギ先生。
「ほらよ。式神なんかに取られんなよ」
「あるがとうございます。衛宮先生」
「気を付けた方がいいですよ、先生。特に、向こうに着いてからははね。それでは」
 あっ刹那行っちゃった。
「兄貴!!この二人怪しすぎるぜ!!」
 ほう。たかが小動物如きが、俺に喧嘩を売るとは・・・
「ネギ。ペットの躾はちゃんとしな」
「誰がペットでぇ!オレッチは由緒正しきオコジョ妖精の・・・」
「あぁ?喧嘩売ってんのか?分子レベルまでバラバラにしてやろうか?」
 そう言ってCADを構える。
「すいませんでした!!旦那!!」
 変わり身は早いな・・・。
「後、刹那は違う」
「なっなんでですか?」
「あの式神がは俺がやったし、それまでずっと刹那と一緒にいた。分身かなんかと間違える訳ねぇし。だから、それ以外の奴がこの新幹線にいる。気を付けろよ、ネギ」



 清水寺、長瀬が飛び降りかけていたのを助ける。何故か顔を赤くしていた。きっと恥ずかしかったんだろう。
 その後、何人かが甘酒で寝る。めんどくせぇな。
 嵐山、宿に着き風呂に入る。せっちゃんと鉢合わせ・・・
「刹那よ、何故いる・・・」
「え?」
 あれ、気付かなかった?
「先生こそ!?」
「あぁ〜多分此処、混浴じゃね?」
 しかし混浴か〜。ネギのラッキースケベが移ってきたか?
「なぁ、ネギ君」
「「え?」」
 バレバレなんだよ。てか二人共、気ィ抜きすぎだ。
「「きゃ〜〜〜」」
 またか・・・。とりあえず、悲鳴のとこに行くか・・・。
「なんなのよ!?このサルは〜」
「え!?なんでせっちゃんとエミやんとネギ君がいるん!?あ〜ん、見んといて〜」
 何このカオス。メンドくせぇ・・・。
 すかさず、CADを構え引き金を引く。
 本日二度目の「雲散霧消(ミスト・ディスパーション)」。式神のみに標準を絞り、放つ。刹那、全ての式神が分子レベルで分解されていった。
「すっすげ〜」
 カモミールの空気の読まない驚嘆が聞こえる。しかし、弱い。
 術者はあそこか、引き金を引k
「せっちゃん!!」
 なんだ!?
 どうやら、巨大な式神が木乃香を連れ去ろうとしているみたいだ。
どうして俺の周りは平和がないんだろう?

 夜、なんか自衛団的な何かが結成されたようだ。俺抜きで。俺マジ空気・・・。泣きそう。
「なんで俺を呼んでくれなかったんだよ?」
気配を消し、後ろから忍び寄る。
「「うひぃ!?」」
「酷いな。俺だって3年A組なのに」
「えってか先生、魔法使いだったの!?」
えっ、気付かなかったの?風呂場で助けたのに・・・。
「言っておくが俺、エヴァより強いぞ?」
エヴァにゃんなんて瞬殺、瞬殺ゥ。
「えっ!?先生そんな強いの!?」
「てめぇ、俺を舐めてたのか?」
はぁ、もう泣きたいよ。俺には威厳ないのね・・・。
「それよりも早く部屋行って寝な。もう遅いしな」
さって、俺も外に見回り行きますか。

そう言えば、俺超能力者だったな・・・。魔術、魔法の戦闘ばっかだったから忘れてたな・・・。今回の戦闘で一回試してみようかな?セフィっちゃおうかな?とりあえず、どうしよう。何の能力を使おうかな?
 てかなんで俺は『超能力全て』にしなかったのかな?未現物質や一方通行とにも憧れたのに・・・。確かにPSIには憧れたけど・・・。空気を圧縮ゥとか言いたかったな。いや待てよ!!グラナ様のテレキネシスを使えば!!てかノヴァ化出来んのかね?これも修行だな。
 おっ、木乃香を攫った奴だ。さて、行くか!!

「待て待て。俺の生徒をどうするつもりだ?」
「っ!?」
おおう!?まさかのリアクションだな。俺が追って来るとは思はなかったのか?
「そいつは俺の生徒でな。まぁなんだ。返せ」
CADを構える。あっ超能力使うと決めてたのに!!
「あんさん、誰どすえ?情報ではあんさんなんておりまへんでしたが・・・」
えっ俺って空気的扱いなの!?アーウェルンクス達、俺を無視んなよ・・・。
「返さねぇか。なら、殺しちゃうぞ?」
殺気を出す。受けてみて、これが私の全力全開(笑)!!
「くっ、お札さんおふd」
詠唱より速く、テレキネシスを使い札を吹っ飛ばす。てかコイツ、弱くね?まぁ原作でも噛ませ犬だったし・・・。
「実力の差は歴然だな。降参しな、痛い目みないで済むぜ?」
威圧しつつ時間稼ぎ。やっぱネギとか刹那に助けられた方が、木乃香も嬉しいだろうしな。基本的にやっぱ俺って、甘いな。これじゃ敵に付け込まれる。なら、攻撃だ。
「神刃、阿修羅・解」
神刃の応用。バーストエネルギーを粒子状に変え、超振動させる。その摩擦熱で相手を焼き殺す。しかし、外す。
「どうした?今のはまだ牽制だぜ?」
まだ太陽がないだけマシに思えよ。天を墜とせるんだぜ、俺。
「あんさん、ホンマ何者どすえ!?」
これでも手加減してんだぜ?強力な攻撃で相手から戦意喪失させんのは大変だな。
「生命の樹(セフィロト)」
瞬間、光の樹が出現し式神使いを襲う。
「くっ!?」
避けるねぇ。手加減してるとは言え。雲散霧消使えば楽なんだけど。流石に生徒の前で殺すのば拙いよな・・・。
「あっ衛宮先生!」
このショタボイス。我らが担任ネギせんせーだー。ワー。
「遅いぜ?俺があいつ、倒しても良いのかよ?」
「えっ!?衛宮先生はそんなに強いんですか!?」
もうヤダ、泣きそう。
「くっ」
「もう逃げ場はねぇぞ?」
バーストストリームを展開し、暴王の流星を待機状態にして、
「式神!!」
撃つ!
瞬間、式神が黒い流星によって突き抜かれる。
「「「「なっ!?」」」」
驚いているようだな・・・。まぁ「暴王の月」はチートだしな。グラナ以上のテレキネシスを撃たないだけマシと思え!!
「え〜い」
小太刀!!月詠か!ならば、
「「「「「えっ!?」」」」」
そら驚くよ。だって、小太刀は俺をすり抜けたんだから。
「投影・開始」
投影・完了。弓を構え、
「I am the bone of my sword(我が骨子は捻れ狂う)」
剣を番える。威力があり、一撃必殺の剣を、
「偽・螺旋剣(カラドボルグ?)」
月詠に向け、放つ。偽・螺旋剣、彼が改造した宝具。威力は上々にして十全。
 しかしここでアーウェルンクスか・・・。

「木乃香を返すなら、見逃してやるぜ?」
「それはできない相d」
言い切る前に、剣の檻が出来上がる。
「わかってんのか?今はこっちが命令してんだ。なぁ三番目」
「っ!?何故それを・・・」
「教えねし。さぁ、木乃香を返せ。でなけりゃ大切な使命を果たす前に、死んじまうぜ?人形野郎」
殺気を出し、次の設計図を丘から出しておく。今、何時攻撃されてもおかしくないからな。交渉に応じなければ、殺す。
「さぁどうする?木乃香殺すか?やってみろよ。それより前に自分の体と首が永久離婚だぜ?」
はぁ、物語を進めるのも楽じゃない。変に壊して予想できない方向へいったら、誰かが死ぬかもしれんしな。



「無事乗り越えたねぇ」
木乃香無事救出。怪我一つねぇ。良かった。
「先生、そんなに強かったんだ・・・」
信じてなかったのか!?先生、ビックリだ。
「っ!!投影・開始!!」
投影したのは黒い剣。刃の無い、黒い剣。魔の力全てを祓い、封印する黒い剣。その名を・・・
「払え、凶剣(スペル・エラー)」
唱えて剣を振るう。瞬間、石の槍が消える。やはり魔法全てに有効か。しかし、
「アーウェルンクス君。約束は守らなきゃダメだぜ?」
発動時間から位置を逆算。すぐそこかな?千里眼を発動。
「投影・開始」
この距離、弓を使い敵を撃つならば、あの魔剣を使うしかない。目標、500m先にて発見。ジャンプし、「マテリアル・ハイ」を発動。そして弓を構え、矢を番える。
 見えてるぞ。魔力充填。5秒・・・10秒。目標、3キロ先にて停止。魔力充填、25秒。限界か・・・。いや、あと5秒。・・・よし。
「赤原を行け、緋の猟犬。赤原猟犬(フルンディング)」
真名開放。魔力充填時間、30秒。マッハ5といったところか。さぁ、追いかけっこだな。アーエウェルンクス。
ちぃっ、石の槍で迎撃する気か。ならば、
「壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)」
ままならないな世の中。しかし手傷は与えた。
「仕留め損ねたか。まだまだ修行不足だな」
しかし流石アーチャーだな。いざという時、これなら拘束術式を零号まで開放せずに済みそうだ。あれ、キスショットの再生力のみになるからな。15分間に7回でも入れようか?あっでも達也の再成あるしな。まっ大丈夫だろ。しかし、超能力マジ便利。剄も捨てがたかったがこっちで正解かな?

「先生!一体どういうことですか!?」
「さっきの白髪坊主に襲撃されたから仕返した。でも失敗。手傷しか負わせれんかった。不甲斐ないねぇ」
「いや、十分凄いわよ・・・」
呆れんなよ。
「ん?そうか?だって、標的に逃げられたんだぜ?」
成果を、結果を出さなければ意味がない。逆に言えば成果、結果があればいい。修学旅行はまだ始まったばかりだ。




守るんだ。絶対。

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