小説『僕は勇者ではなく騎士だ』
作者:餓鬼()

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「僕の敵じゃない」

 丸太の上に着地して宣言した。

「僕が勝たしてもらう」

 大剣を担いで次の目標を決める。

「「簡単に言ってくれる(でござる)」」

 二人に火が付いた。

「これでもっと面白くなる」

 輝力を少し溜めて。

「いいぜ、来い来い」

 大剣をしまって両手を前に出す。

「蒼炎」

 青い炎を纏った鎌が出てきた。

「行くぞ」

 僕が出したのは鎌だけではなく空を飛ぶための靴も出している。

「なっ!」

 エクレはいきなりの加速に驚きワンテンポ行動が遅れた。

「遅い」

 鎌から蒼炎を飛ばした。

「その炎は飛ばせるのか」

 判断が遅くエクレは炎にやられ下に落ちる。

「残るはユキカゼだけだ」

 ナナミはシンクと笑いながら戦っている。

「いくでござるよ」

 ユキカゼは短剣を構えているが。

「僕の勝は確定している」

 鎌をなおして双剣を出す。

「それも蒼炎を纏っているでござるか」

「蒼炎の指輪だからね」

 宝剣蒼炎は輝力を注ぐとその武器に蒼炎が纏う事が出来る。

「だから飛ばすこともできる」

 蒼炎を飛ばして牽制する

「それは卑怯でござらんか」

「それはさっき飛ばしたのも卑怯だろ」

 と言ったら

「あれは手裏剣でござるから」

「ならこれは付加能力だから」

 避けたところを追撃したが

「それは」

「見切ってるでござるか」

 と先に言ったら。

「人のセリフをとらないでほしいでござる」

「でもこの距離なら外さないよな」

 その言葉ではっとする

「それは……」

 その瞬間爆炎がまった。

「なら僕は先に行く」

 そのまま戦場に戻る。

「二人はそろそろ決着か」

 二人は紋章砲を撃ちあっていた。

「蒼炎大円撃」

 大剣に蒼炎を纏わせ回転しながら蒼炎を伸ばし攻撃する。

「なっ」

 空から大量の攻撃が注がれたが

「蒼炎」

 蒼炎を操って攻撃を全て防ぐ。

「二人は大丈夫じゃなさそうだな」

 そう言って近づいていく。

「ユウここまで来たの!」

「それよりダメージは言うまではないか」

 そう言って自分の上着をナナミに渡す。

「コレ羽織ってて」

 そう言って渡したが

「どうしたのって」

 その間に

「わっ」

 上着が全て弾けた。

「……」

 上着が弾けたせいで声が出せなくなったユウ

「どうしたのユウ顔を真っ赤にして」

 背を少し縮めて上目遣いをした。

「わぁー早くそれを羽織ってくれ」

 下を見たら胸が見えそうになってすぐさま後ろを向いた。

「下着じゃないから恥ずかしくない」

 と言っているが止めろその台詞

「ここで前半戦終了か」

 両者勇者が服を着替え終わってビスコッティの方で休憩をとっている。

「お久しぶりですミルヒさん」

 ベッキーに話しかけようと先に御姫様に挨拶をしないと

「お久しぶりです」

 やっぱりこの世界は平和だ。

「戦い見てましたけどすごかったですよ」

 そこで

「そうじゃなあの蒼炎は凄かったな」

 閣下が話に加わってきた。

「まぁ、実家に戻ってコレの事聞いたら本を渡されましたから」

「ということは」

 閣下は真剣な声で聴いてきた

「はい、母方の先祖の誰かここに来ていることになります」

 本で見たが何回か来ていることが分かる。

「いつ来ていたとか分からんのか」

「何百年以上も昔のことでした」

「そうか」

 それだけ経っていたらこの世界の書庫にはないだろう。

「それより」

「どうしましたか閣下?」

 どうしたんだ。

「レオで構わんと言ったはずだが」

 だから機嫌が悪いんですね。

「ですが」

「構わんと言ってる」

 これ以上は怖いからやめとこ

「分かりましたレオ」

 と呼んだら閣下は少し顔が赤くなった。

「ふむ、それでいいぞ」

 そんな時、空から誰か来たみたいだ。

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