小説『僕は勇者ではなく騎士だ』
作者:餓鬼()

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 戦が終わり僕は

「ふぅ」

 ベットの上に座り落ち着いていた。

「今日は疲れたよ」

 そう言ってベットに寝ころび蒼炎を眺めていると。

「くっ」

 目眩がしてきたが多分大丈夫であろう。

「これが蒼炎の……」

 そう言って目を閉じて睡眠をとる。

 蒼炎の伝書にはこう書いていた蒼炎の能力を使えば使うほどに主人の体を蝕む毒になる。だから蒼炎の主人は若くして亡くなる、それは戦争の時だけだったが今の状態は僕の体調にかかわる事であり。

 使い続ければ死ぬ。

 翌朝の目覚めは普通だった。

「はぁ」

 起き上がった僕は騎士服に着替えて部屋を出る。

「おはようシンク」

 朝一番に会ったのはシンクだった。

「おはようユウ、昨日はすぐに寝てたけど体調悪いの」

 昨日、早くに休んだことを心配してきたか。

「いや、最近は寝るのが早くてその習慣でな」

 体調は悪くなかったから嘘ではない。

「そうなんだ良かった」

 安心していた。

「それより今日は何をするんだ?」

「のんびり過ごそうかなと」

 そうか

「僕はガレットの方には帰らないから」

 その言葉で

「そうなの?」

「僕も合宿に参加するんだよ」

「騎士の仕事は大丈夫なの」

「まぁ、閣下はそこらへんは許してくれたよ」

 言ってみたが少し機嫌が悪かったが何とか許可をいやだいた。

「今日の僕の仕事は勇者の警護だから」

「それって僕も入ってるの」

 その言葉に顔を横に振る。

「お前はガレット側ではないからな」

「そうなるとナナミの警護になるの」

「まぁ、それでも閣下がお話ししている間だけだがな」

 そうして僕はナナミの部屋に向かう。

「僕も行くよ」

 と言ってシンクもついてきた。

「ナナミ起きてる」

 ドアをノックして聞く

「起きてるよ少し待って」

 出てきたのは普通の恰好をしたナナミだった。

「あれ、ユウは騎士服なんだ」

「もう、仕事が入ってるから騎士服なんだよ」

 ふぅーんと言いながら僕の騎士服を眺め始めた。

「良いねその服」

「うんありがとう」

 そのまま閣下の帰国時間までナナミの護衛についた。

-18-
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