小説『僕は勇者ではなく騎士だ』
作者:餓鬼()

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「さて目的の場所に着いたのはいいけど」

 魔物がいるような気配がしない。

「どうしたんだよユウ」

 ガウルが近づいてきた。

「魔物がいるんだけどさ気配が全く感じないんだよ」

 と言って見たら。

「俺は何も感じないけどな」

 頭の後ろで腕を組んでいってきた。

「僕の気のせいだよな」

 と言いながら歩いていく。

「どこ行くんだよユウ」

 ガウルが声をかけてくる。

「僕はこっちの方を探そうと思って」

 と言いながら歩いていく。

「気配は感じるんだけどな」

 と歩いていたら行き止まりだった。

「なんかいやな気配がする」

 武器を出して構えるが

「なんか形状が」

 双剣を出したのはいいが刃の形状が禍々しかった。

「まぁいいか」

 と思っていたら建物の屋根からウサギと赤い着物を着た者が出てきた。

「魔物か」

 その場から瞬時に移動して出てきた魔物を全て斬る。

 ボフッン、という音と共に魔物は気絶した。

「獣玉ではなく魔物玉?」

 とくだらないことも言いながらその場にとどまっていたら。

「熱い」

 体が熱くなってきた。

「なんだ体が熱い」

 そう思っていたら指輪から蒼炎が出てきた

「何が起きてるんだ」

 そう思っていたら体全体に蒼炎に覆われたと思った次の瞬間には気を失っていた。

「ここ何処だ?」

 僕の手には大きな鎌が握られていた。

「それにこの状況」

 僕の周りには気絶した魔物が倒れていた。

「……これ全部僕がしたのか」

 倒れている魔物からは少しながら蒼炎が付いていた。

「嘘……だろ」

 僕は意識がない中で何をしていたんだ

「何か考えたら頭がいたくなってきた」

 周りの魔物を集めて皆の所に行かないとな

「はぁ」

 頭が痛いのを我慢して魔物を集めて元の場所に戻る。

「くっ」

 頭が痛いだけど戻らないと心配するよな

 ふらふらしながら戻ると

「なにがあったのじゃユウ」

 閣下が心配してか近づいてきた。

「あぁ、何だか頭が痛くて」

 頭を押さえながら話していると

「大丈夫でござるか」

 とお館様も近づいてきた

「むぅ、その指輪は」

 近づいてきた男の人が顎に手を置いて考えている。

「それは魔宝剣蒼炎ではないか」

 魔宝剣?

「駄目だ」

 そのまま意識を失いその場に倒れこんだ。

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