小説『僕は勇者ではなく騎士だ』
作者:餓鬼()

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 ここはどこなんだ

 目をした僕はコインロッカーが一つ置かれた真っ白な空間に立っていた。

「ロッカーが何であるんだ?」

 疑問に思って近づいていくと。

「なっ」

 ロッカーの扉が開き黒い物が襲ってきた。

 何かないと周りを探してみるが何もない

「そうだ」

 指輪から武器を出そうとするが

「ない」

 僕の指には蒼炎が無かった。

 そのまま、何もできなく黒い物に襲われ体の中に入ってきた。

「がっ」

 息が出来ない、意識が遠のいていくこのまま僕は死んでしまうのか?

 そう思った瞬間体に何かがぶつかり黒い物が体から出ていく。

「はぁはぁ」

 膝をついて息をしていたら声をかけれた。

「大丈夫」

 ふっと、顔を上げて顔見てみるとどこかで見たことがあるかをだった。

「助けてくれてありがとうございます」

 息を整え礼を言った。

「どうやら礼はまだの様だよ」

 黒い物体はどんどんと形を作っていき出来上がったのは

「あれって」

 その姿は僕の姿だった

 その体からは蒼い炎が出ていた。

「君も手伝ってくれないかな」

 僕を助けてくれた少年が言った。

「だけど、僕には武器がないんです」

 と言ったら

「大丈夫、自分を信じて」

 その言葉を聞いて胸に手を置いて集中する。

「(この指輪の本当の名前は蒼炎じゃない)」

 地球に戻った時に読んだ本には違う名前が書いてあった。

「(思い出せ)」

 その名前はその時の指輪をもらった騎士の名前が記してあった筈だ。

「(僕が大好きな小説の騎士の名前は)」

 そうだ思い出した。

「カイト!」

 その瞬間、僕の両手には双剣が握られていた。

「思い出したんだね」

 僕の横に居る少年は

「僕の名前はカイト君は」

「僕はユウです」

 母方の方の先祖の人だ。

 そして僕の好きな小説の主人公の名前

「黄昏の騎士団」

 ボソッと呟いた。

「行こうユウ」

 黒い物体に体を向けて双剣を構える。

「はい」

 僕は敵に向かっていき

「援護するよ」

 カイトは双剣の柄同士を合わせると一つの弓が出来上がりそれで援護してくれるようだ。

「はぁ」

 双剣で相手を斬りつけようとするが蒼炎で防がれる。

「くそ」

 後ろでは弦を引き終わり離そうとするカイトの姿が見えた。

「そこだぁ」

 僕は素早く横にそれて攻撃を仕掛ける。

 この空間では輝力が使えないと分かった。

「浮き上れ」

 相手に攻撃が当たりそのまま上にあげ自分もそのまま飛んで

「天下無双飯綱舞い」

 空中で何でも斬りつける。

「う;@p;い」

 相手からそのような言葉が聞こえた瞬間蒼炎で吹き飛ばされた。

「くっ」

 無事に着地に成功して相手を睨むと蒼炎を体全体から出して攻撃のモーションに入っていた。

「たたみかけよう」

 その言葉を聞いて相手に飛び込んで二人で切り込む。

「ユウこれで終わらせよう」

 後ろに二人で引いて

「行くよ」

 その言葉に頷き相手に突撃して

「「これで終わりだ」」

 双剣を構えて。

「「三爪炎痕!」」

 相手に二重に赤い三角上な物が付いた。

 カイトは右手を構えて。

「データドレイン」

 相手に何かを飛ばした瞬間、黒い形をしていた僕の偽物は消えた。

「これで終わった」

 僕は疲れてその場に座り込んだ。

「終わってないよ」

 その言葉を聞いて驚いた。

「何でですか?」

「君が蒼炎の力を使えばまたあれが出てくる」

「僕が弱いからあの力を使ってしまう」

 カイトは肯定はしなかったが。

「君に力を貸すよ」

 そう言って右手を前に出して。

「この力は君を助けてくれる」

 その瞬間カイトの右手が光、その輝きが終わったら僕の右手に黄金の腕輪があった。

「これは」

「君へのプレゼントだよ」

「魔物退治頑張ってね」

 そう言ってカイトさんの姿が消えていく。

「僕の先祖って一体何者なんだ?」

 そんな疑問が残ったがさっきの戦いの疲れのせいで眠くなった。

「何だか最近、眠くなるな」

 そう言って目を閉じたら。

「お城の天井」

 さっき目を閉じたらお城の天井を見ていた。

 起き上がり背を伸ばしていた扉が開いて入ってきたナナミが

「ユウ起きたんだね心配したんだよ」

 と言いながら飛びついてきた

「は、はい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

 いきなりの事に驚いてしまった。

「良かったいきなり倒れたから心配したんだよ」

 ナナミは離れたと思ったら心配しとか皆心配したんだよと言って。

「で体調は大丈夫なの」

「良好だと思うよ」

 と言ったら

「思う」

 なんか知らないけど後ろに黒いオーラを纏っているんですけど。

「でもよかったユウが起きてくれて」

 その一言を言った瞬間に後ろに纏っていたオーラは無くなっていた。

「心配してくれてありがと」

 そう言って頭に手を置いて撫でた。

「何だか違うと思うんだけど」

 照れながらも文句を言ってきた。

「まぁ、普通は年上が年下を撫でるからな」

 と言ったら

「私にも撫でさせなさい」

 と言って襲ってきた。

 その後、その光景を見ていたジェノワーズの三人とガウルにその事でいろいろと弄られた。

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