小説『僕は勇者ではなく騎士だ』
作者:餓鬼()

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 ガレットの方に帰る時まで意外にヴァレリーと話していた僕であった

「ヴァレリーはこの世界で誰か知り合いは居るのか?」

 と聞いてみたところ

「あぁ、居るな二人ぐらいは」

「以外だな」

 と本音を言うと

「たぶんお前は知ってると思うがな」

 僕も知っているんだ誰なんだろう。

「それよりお前は領主様置いといていいのか」

「閣下の側には勇者がいるから僕はいらないと思うんだよな」

 その言葉にヴァレリーは

「俺が見たところあの女勇者よりお前の方が強いと思ってんだが」

「僕は弱いよ」

 力に溺れかけたんだから僕は

「お前にはまだ秘められた力があるんだから気にするな」

 この人は知っているのか

「思ったんですけど」

「どうした」

「何で僕は魔物と同じ気配がするんですか」

 その言葉にヴァレリーは考えてから発言した。

「たぶんなその蒼炎だろ」

「これが」

 指輪を見せながら言った。

「それはもともと魔物から貰った物ってカイトは言ってたからな」

「魔物から貰った!」

「そんな感じなこと言ってらなその時に腕輪も貰ったてな」

「その魔物は」

「カイトしか居場所が分からねェんだ」

「そうですか」

「その腕輪を返そうとでも思ったのか」

「いや、カイトの事を聞きたかったんです」

「俺らが知ってる事は全部話したからな」

 カイトが知っている魔物なにか知っているはずだ

「そいつの事が分かったら教えてやるから」

「ありがとうございます」

 礼をする

「そんな事だから戻れ」

 そして僕は閣下の所に行った

「話は終わったのか」

「はい、終わりました」

 閣下は腕を組んで立っている。

「それでユウに言いたい事がある」

「何でしょう」

 何だか嫌な気がしてきた。

「前に来たとき言ったであろう閣下ではなく名で呼べと」

 ここに来てから閣下としか言ってないからね

「僕はあなたの騎士だからそんな事は出来ません」

 その言葉で機嫌が悪くなったのか

「ほぅ、あの時はしっかりとレオと呼んだのにか」

 その言葉に

「ふーん、ユウってさりげなくそんな事してたんだ」

 ナナミが話に入ってきた。

「しかも我が泣いているときに」

 凄く話を変えられてるような。

「ユウ、レオ様泣かしたんだ」

 何だか僕の周りには敵しかいない状況になっている。

「まぁ、ガレットに帰るまでに決めておくのじゃな」

 なにそれまでに考えておかないとどうなるんだろ。

 思考錯誤した結果レオと呼ぶことになったのだがナナミにそのあと脛を蹴られましたなぜ?

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