小説『僕は勇者ではなく騎士だ』
作者:餓鬼()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

 ガレットに戻って次の朝

「はぁ」

 僕は双剣を持ってゴドウィンに斬りかかる。

「ぬるいわ」

 斧を横に薙ぎ払い進路を阻まれた。

「くっ」

 少し後ろにさがり弓にして

「これなら」

 そのまま飛んで矢を放つ

「そんな物」

 鉄球を回して矢を防がれた。

「そのまま終れ!」

 ゴドウィンが飛んで斧で斬りかかってくる

「まだだ」

 弓から双剣に変えて防ぐが

「うっ」

 大人の力には勝てなくそのまま地面に落ちて行った。

「痛い」

「そんなんで閣下の騎士が務まるか」

 朝から酷い練習だ。

「まだ終わってない」

 起き上がり斬りかかる。

「その意気だ!」

 何だかそのうちこのおっさん発狂して攻撃しそうで怖いな。

 ゴドウィンとの朝の打ち込みが終わり休憩していると

「どうしたのユウ凄い汗だよ」

 練習所を覗きに来たナナミにそう言われて。

「おっさんとの打ち込みに熱が入って」

 タオルで汗を拭きとる。

「なら久しぶりにやらない」

 ナナミの格好を見てみると練習用の格好をしていたので

「来い」

 指輪から棒を取り出して言う。

 周りの者たちが自分らの打ち込みが見たいのか場所を提供してくれた。

「行くよユウ」

 ナナミも棒を取り出して構えている。

「何処からでも」

 そう言った矢先にナナミが突っ込んできた。

「はぁ」

 棒を横に振るってきたのを

「その攻撃は」

 棒を横にして防ぐ

「予想してたでしょ」

 そう言って後ろにさがったところを攻め込む。

「そこだぁ」

 僕は棒を上から下に振るった。

「よっと」

 ナナミはそれを横に躱した。

「そうだ」

 練習中にどうしたんだろ

「どうしたの」

「今日、ベッキーとクー様が来るんだって」

 そう言って攻撃してきた。

「何時ぐらいに来るの」

 聞いてみたら

「数時間後には来ると思うんだけど」

「ならその前に終わらせないと」

 と言いながら攻撃を休めることはない。

「何で攻撃を休めないの」

 と言っているがナナミも攻撃を休めない

「休めたらナナミの攻撃が当たるだろ」

「じゃ、特急に終わらせるよ」

 と言って攻撃のスピードを上げてきた。

 その数分後に両者疲れた為、引き分けに終わり汗をびっしょりと掻いた僕は汗を流してから騎士に服を纏って廊下に出てみたら。

「おっユウいいところに居たな」

 ガウルに止まられた。

「どうしたんだ?」

「今からクーベル達と飯食いに行くんだけどよお前も来いよ」

 この後の予定はなかったはずだから

「この後予定もないからいいよ」

 と言って城の外にお昼を食べに行った。

「それにしてもこの三人でお昼を食べるのは初めてだね」

 ベッキーが言った。

「どこに行くにしてもシンクがいつも一緒だからな」

「うんうん」

 ナナミは頷いた。

「それにしてもさユウとナナミはここに来てから行動は一緒なの?」

「そうでもないよ、僕は大抵は他の人たちと練習してるよ」

「わたしはレオ様と一緒に居るよ」

「何だかユウが変わりすぎてる」

 ベッキーは驚いていた。

「でもさベッキー、ユウはイギリスでずっと稽古してたよ」

「嘘っ!」

 ほんとの事だから

「本当だよ父さんに剣技を教えてもらっておじい様にしごかれたよ」

「キャンプの時は驚いたよいきなりイギリスに戻るって言い出して」

「高校まではあっちで過ごすからな」

 そんな話をしていたら

「助けて欲しいなのです」

 アデルさんから連絡が来た。

 話を聞いたら少しややこしい事が起きたから網とカゴを持ってきて欲しいとの事だった。

 するとガウルが口を開いて

「漁師の人たち話の通りで網とカゴを貸してくれ」

 と言ったらすんなりと貸してくれた

「さすが城の王子様」

 と僕は呟いた。

「ガレット、パスティヤージュ組準備完了しました」

 その言葉でアデルさんが呟いた瞬間に周りが輝いて輝きが終わると洞窟に到着した。

「すまんがこいつらを相手してくれ」

 イスカさんがネズミを見て言った。

 その瞬間に地面が割れてネズミが沢山出てきた。

「くっ」

 側に居た小さくなったお館様を抱えて飛んだ。

「助かったでござるよ」

 と小さくなったお館さまが言った。

「それはいいですけどこいつらって」

「そうでござるよ、襲われたら輝力吸われて体を小さくされるでござる」

 お館様を安全なところに置いて。

「では、そこに居てください」

 飛んで移動できる岩を見つけて飛んで移動してガウルに合流した。

「遅くなった」

「なら、行くぞ」

 僕とナナミとガウルは囮になって走る。

「そこまで行くぞ」

 目の前に大きな岩がある

「分かった」

「了解」

 そのまで飛び着地した瞬間に

「「「獅子王蒼炎雷砲」」」

 三人の紋章砲を合体させて攻撃した。

 獣玉かした魔物はジェノワーズの三人が確保して行った。

「さて、他の連中はどうだろ」

 とガウルと話をしていたら

「そうだな」

 地面が揺らいた次の瞬間、ナナミが行った方から声が聞こえた。

「まさか」

「勘弁してくれよ」

 と言いながら見に行くと

「やっぱり」

 四人は小さくなっていた。

 シンクたちと合流したら

「そっちもか」

 エクレとユキカゼが小さくなっていた。

「油断していただけだ」

 とエクレは言っていたがそのなりで言われても

「でも残りは少ないから」

「僕たち三人でいけるよね」

「そうだな」

 僕とガウルはシンクの移動用の輝力武装に乗ったら

「コレを持っていってください」

 アデルさんにそれぞれ宝石を持たされた。

「では行ってきます」

 そう言って飛んでいく僕等だったが

「奥の方に行ってるぞ」

「この先は行き止まりだ」

「ならそこで」

 と三者三様の言葉を言っていたが

「嘘だよね」

「あれは本物だ」

 ネズミが一か所に集まって合体した。

「攻撃が来たぞ」

 そうこうしているうちにネズミの尻尾に攻撃をされたが僕らはそれを飛んで回避した。

「なっ、紋章砲だと」

 ネズミは口から紋章砲を撃とうとしていた。

「二人とも僕の後ろに」

 シンクが楯を出して防いでくれた。

「三人とも大丈夫」

 ベッキーの声が聞こえる。

「ケホッ、ケッホ」

「何とか」

「大丈夫だ」

 上から僕、シンク、ガウルの三人です。

「「育ってるー」」

 二人の言葉に

「そうなんだよ」

「コイツ集めた輝力で成長しやがったんだ」

 シンクとガウルが説明したが

「そうじゃなくて」

 そんな暇はないけど

「ガウル、シンク行くよ」

 僕が声を掛けたら。

「俺ら三人の合体技いくぞ」

「そうだね」

 そのなのあったけ?

「これが僕の特訓の成果だ」

 輝力で武装を作る。

「こいスケィス」

 すると僕の後ろに鎌を持った影が現れた。

「これで牽制するから二人で決めろ」

 前に飛び出して鎌で相手を翻弄する。

「残念だなこいつは相手の輝力を奪う武器なんだよ」

 その瞬間、後ろの二人が飛び出し攻撃をはじめとどめを刺した。

「これで終わった」

 地面を見てみたら高さが違う。

「は、はい〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

 自分の背が伸びていた。

-27-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




DOG DAYS(ドッグデイズ) ユキカゼのお添い寝抱き枕カバー C81
新品 \31800
中古 \
(参考価格:\)