小説『僕は勇者ではなく騎士だ』
作者:餓鬼()

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 風月庵にて僕の修業が始まった。

「えっと、輝力の調整でしたっけ」

 と言ったら

「そうでござるよユウ殿は輝力の調整が出来てないと言ったであろう」

 覚えてないのが現実だ。

「じゃ、いきます」

 集中して出す。

「スケィス」

 出てきたのは両腕だけだった。

「っち、腕だけか」

「今のは輝力が少ないでござるよ」

 ダルキアンの言葉にユウは

「分かってんだよ」

 と輝力武装を解いてもう一回集中する。

「来い、スケィス!」

 呼び出すが今度は上半身だけのスケィスが出てきた。

「思ったでござるがそれはどこまで出れば完成でござるか?」

 ダルキアンの言葉に

「全身出来たら完成なんだが全くだ」

「今のは良かったでござるが」

 うーんと考え始めたダルキアン

「なにかが足りてないような気がするでござるよ」

「なにかって何だよ」

 と言いながら武装を解く。

「くっ、あともう少しで掴めるのに全く分からねェ」

 手を額に添えてイライラしている。

「ユウ殿「そのユウ殿って言うの止めてくれユウでいい」それでいいのなら、ユウ少し落ち着いてやってみたらどうでござるか」

「落ち着いてか」

 そう言って深呼吸して

「来い、スケィス」

 今度は何も出なかった。

「だぁーなんで出ないんだよ」

 イライラが増していた。

「丁度お昼頃でござるから一旦戻るでござるよ」

「分かったよ」

 そう言って戻って行く。

「戻ったかヒナにユウ」

 イスカが縁側で寛いでいた。

「完成はしてないみたいだな」

 ユウを見たイスカは笑いながら言った

「笑うんじゃねェよ」

 とうとうキレてしまった。

「だぁー絶対に完成させてやる」

 やる気が出たようで良かったとイスカは思ったら

「お前、才能ないんじゃねェのか」

 とヴァレリーが呟いた。

「テメェ」

 ユウはヴァレリーに近づいていき。

「なんだ」

 ヴァレリーは上から見下ろす。

「ドレインすんぞ」

 と恐ろしい事を言った。

「なっ! テメェそれは卑怯だぞ」

 狼狽えながら一歩後ろにさがる。

「ハッ、魔王がそれで狼狽えんなよw」

 ユウは鼻で笑った。

「お前の輝力食うぞ」

 ヴァレリーは言い返すが

「ならやってみろよ」

 挑発で返された。

「昼飯食ったらやってやらぁ」

「返り討ちにしてやるよw」

 性格が変わったユウはヴァレリーと仲が悪いのを見て後ろに居る三人は笑っていた。

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