夕方ぐらいに目が覚めた僕はシンクに連れられ街に出たのは良かったが、大切な事だから二回言うけど街に出たまでは良かった。
「このスットコ勇者が」
目の前でシンクがエクレに蹴られていた、ザマァ
今の状況はなんか知らないけどビスコッティの御姫様が拉致されてシンクがその勝負を受けてしまったｗ
「それじゃ、ユウも行こう」
何でか知らないけど僕の手をとってシンクが走って行く。
「待て！ 何で僕まで」
僕の言葉を聞いてない二人はそのまま走っていく。
マジふざけてるだろこの二人
そして、僕はシンクのセルクルに跨りシンクの後ろに座っている。
「なぁ、僕の武器はどうするの？」
その言葉に二人は気づいただがセルクルは止まらない。
「刀を持っていただろ」
エクレが言ったが
「折れたじゃん」
何か知らないけどシンクはこの世界の服を着ているけど僕は制服のままだよ。
「くっ、なぜ戦力にもならない奴を連れて来た」
わぉ、まさかキレるとは思はなかった。
「だってユウがいたからつい」
ついじゃねぇよしばくぞと言いつつシンクの背中を殴る。
「痛いよユウ、背中を殴らないでよ」
「お前まだ僕の小説を持っていることを忘れてるんじゃないのか？」
僕の鞄はシンクに預けられている。
「うっ、それもごめん」
鞄の中に何かいい物が入っているかもしれないのにな、何も入ってないと思うけど。
「でどうするんだよ敵のお城が見えてきてるぞ」
どんどんと近くなってくる
「紋章砲いくぞ勇者」
まぁ、倒した相手から武器を拝借でもしようかな木の棒だけだったらどうしよう。
「了解」
二人はフロニャ力を紋章に集めている。
本音を言うとどうでもいいんだよな
「あれ、何で二人ともセルクルから飛んでるの」
紋章砲を撃った後、二人はセルクルから飛び降りていた。
「木の棒しかないのか」
地面に落ちている物をじっと見てみると木の棒しかないと思ったが小さな剣が二本ぐらい落ちている。
「これでいいか」
セルクルから降りて二本の剣を手に取り城の中に入るとシンクとエクレが頑張っていた。
「僕は見ているだけでいいかな」
と思って見ていたらゴドウィンが出てきた。
「思ったけどさ、あのおっさんのせいで電子機器は壊れたんだよな」
考えていたら無性に腹が立った。
「やってやるさ！」
二本の剣を構えゴドウィンに駆けていく。
「はぁ」
先に右手で斬りかかったが斧でふさがれた。
「ユウ」
シンクが声をかけてきた。
あの小説の言葉を借りて
「ここは僕に任せて先に行きなよ絶対に追いつくから」
死亡フラグだよな
「ほぉ、貴様が相手か」
なんかこのおっさんすっごいやる気なんですけど
「あんたのせいで壊れた電子機器の恨みを晴らしてやる」
少しだけ距離をとって相手の出を見る、一度戦った相手だろうと油断すると負ける。
「行くぞ小僧」
朝、戦った時は斧を振り下ろしてから鉄球で殴ってくる。
「なら」
斧の攻撃を受けながら相手に一太刀入れる。
「捨て身！」
相手は驚いているだろう。
相手の懐に飛び込むスピードを緩めれば方に斧がくいこむ。
「ぐっ」
肩に斧が当たりスピードが落ちそうになったがそれでは相手に一太刀入れれない。
「くらえ」
攻撃は相手の鎧にヒットしたがヒットした瞬間に剣の強度が弱いか、脆いせいで壊れてしまった。
「なっ」
僕は驚いたい、いくら下の兵が持っている武器でも耐久力なさすぎる。
「焦らすな小僧」
これで本当に終わりかよ本当に死亡フラグだったのかよ
「……やだ」
「ん？」
相手は僕が何を言ったのか聞こえていないようだ、僕も聞こえないけど
僕は間違えてこの世界に来た、シンクは勇者で僕はタダのオマケそんなのは嫌だ僕はあの小説のような騎士になりたい誰かを守りたい自分が守りたいものを守る
『一緒に遊ぼうよ』
そうだ、こんな僕がいるのはアイツがそう言ってくれたからだだから僕は
「アイツだけの騎士になりたいんだ！」
その時、胸の奥が熱くなったような気がしたがそれは気のせいではなく
「光っている」
親父が日本に居た頃に僕にくれた指輪が光っていた。
「僕に力をよこせ！」
指輪から刀が一本出てきた。
「これが僕の刀」
刀の刃には龍が描かれている。
「これで勝てる」
僕はその刀を構えた。