小説『不良少女』
作者: ()

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そしていつものように夜が来る。



「おい!!優雅!」


また昨日の公園。そこにはワイシャツ姿の優雅が立っていた。



「よお奈美。」


なんで私を奈美って呼ぶかというと、凛って呼んでるところを誰かに聞かれたら困るからだ。



「あのさ…。返事決まった。」


いつもとは違う様子の私に、優雅は少し戸惑っているようだった。


「そ、そうなんだ??」



深呼吸してキモチを落ち着かせて私が発した一言は…



「私も好きです。」



だった。



「そうか…ってえー!?」



開いた口がふさがらないとはこのことを言うんだと、私は改めて感じた。

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