小説『不良少女』
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皆…私が好き?そんな…



「そうですよ!生徒会長!!」



周りが口々にそういった。今まで私はまじめだから皆に親しんでもらえたのだと思っていた。でもそれはどうやら間違い。皆は私の人間性に親しんでいたんだ。そう考えると今まで本当の自分を隠して皆をだましてた自分が醜く思えてきた。そのせいか、自然に涙が出た。



「凛?」



優雅の優しい声が頭上から降ってくる。私はもっと涙が出た。




「みんッな…グス…いままでッ騙してて、うッごめんなさいッ!ふ…グス…」




やっと素直に言えた言葉「ごめんなさい」。今まで謝るなんて…私には出来なかった。頭を下げるのが大の苦手の私がこんな素直に頭を下げた。それを父が見たら、どんなに驚くだろうか…。




「いいんだよ!謝れたんだから!!これからも俺たちの生徒会長でいろよ!」




笑って許してくれる仲間。愛紫天龍のみんなの顔が浮かぶ。さらに涙が止まらなくなった。

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