小説『不良少女』
作者: ()

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帰り道。私の隣には愛しい優雅がいる。なんか幸せ(笑)




「なあ、凛は俺が好きか?」



突然優雅はそう聞いてきた。



「うん。ってかなんで!?」



私がそういうとなんと、優雅は苦笑いしながらこう答えたのだ。



「だって…俺兄貴ほど強くないし、この先凛のこと守り抜けないかもしれない。今日、兄貴が凛の前に現れたとき正直不安になった。だから聞いてみた。なぁ凛。今なら、兄貴と付き合っても俺、凛のことあきらめられる。どうだ?」




私は涙が出た。なんでそんなこと言うんだろう?




「グッ…なんで?ウッ…なんでそんなこというの??」




泣いてる私に優雅は戸惑う。




「いや…ごめん!そういう意味じゃなくて…ただ…お前に幸せになってほしい。」





幸せ?ねぇ、知ってた?幸せって、好きな人と付き合うことなんだよ?どんなにお金持ちといたって、好きじゃなきゃ幸せなんかじゃない。





「フッ…だって…グス…」




言葉が出なかった。

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