小説『不良少女』
作者: ()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

すると美鈴の顔が真っ赤になった。



「!!本当に馬鹿なんですね…いいわ、翔やっちゃいな!!」



すると昼、暗い倉庫であったあの男が出てきた。そして…大量の黒い服を着た男たちを連れてきた。



「よぉ、奈美ちゃん!君に会いたかったよ!」



その声に私は思わずぞくっとする。



「な、何?あんた、私に何したの!?」



なんだか自我を忘れた。



「ふふ、何怒ってんの?」



翔は笑う。



「てめぇー何したか聞いてんだよ!!」



もう怒声に変わっていた。感情を抑えられなくなっていた。



「凛、落ち着け。」



優雅に後ろから抱きしめられなかったら、きっと翔に突っ込んで殴っていただろう。そのぐらい、私は…怖かったんだ。

-53-
Copyright ©  All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える