すると美鈴の顔が真っ赤になった。
「!!本当に馬鹿なんですね…いいわ、翔やっちゃいな!!」
すると昼、暗い倉庫であったあの男が出てきた。そして…大量の黒い服を着た男たちを連れてきた。
「よぉ、奈美ちゃん!君に会いたかったよ!」
その声に私は思わずぞくっとする。
「な、何?あんた、私に何したの!?」
なんだか自我を忘れた。
「ふふ、何怒ってんの?」
翔は笑う。
「てめぇー何したか聞いてんだよ!!」
もう怒声に変わっていた。感情を抑えられなくなっていた。
「凛、落ち着け。」
優雅に後ろから抱きしめられなかったら、きっと翔に突っ込んで殴っていただろう。そのぐらい、私は…怖かったんだ。