「やめ…て?」
なぜか私の口からはこの言葉がでた。
「何をいう?凛、許せるのか?こいつが!!」
お父さんの言いたいことはわかった。でも…
「お父さん、誰でも過ちを犯すことはあるよ。だから、許してあげなよ?私、お父さんが人を殺すなんて…いやだ。」
周りは静まりかえった。自分は何を言ってるんだろう?憎んでいいはずなのに…。
「凛、母親に似たな!」
お父さんは、私をじっと見つめてそういった。
「お母さんに?」