小説『真剣で私に恋しなさい!inガキ大将』
作者:ぷるたぶっち()

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第二話 〜俺の忍道&ステータスでわかったこと〜



どうも、今年で6歳になった神崎 将でございます。

昨年新しい思いを胸に秘め、第二の人生を始めたものの、明確な目標を持たずダラダラな日々を過ごしている6歳児でございます。

はっきり言いましょう。

ついてけない。

何を言ってるんだ?と思うかもしれませんが、体は子供、頭脳は大人なな人生を歩んでる俺からしたら大真面目です。

周りの子供達についてけない…。

体力面ではなく、精神面で。

ひたすら追いかけっこしたり、おままごとやアニメやら特撮物の話には充分について行けてると思う。

俺も楽しいし。

ただ…、虫やら蜘蛛やら、極めつけに黒い悪魔こと台所のGの異名を持つ生命体、あの触覚をぶん回してブイブイ行ってる危ないやつ。

そいつ等を手で掴み、こっちに向かって「変なの見つけた!」といい笑顔で言いながら近づいてくるのは是非やめて欲しい!

俺死んじゃうから!ショック死しちゃうから!

情けない?

ハッ!

好きに言ってくれ!

あの黒い悪魔だけはダメなんだ。

それには理由がある…。

前世でのことだ。

あれは俺がまだ8歳程の時、その時も黒い悪魔は苦手ではあったがここまで過剰反応はしていなかった。

家の窓を全部開けて空気を換気していたらあいつが外から侵略してきやがったんだ…。

それもただ部屋に入っただけじゃない。

俺の家は二階建てで、俺は二階の窓を開ける役目だったんだ。

わかるだろうか?

あいつが飛んで来て、俺の顔面に張り付いたんだ…。

俺は驚きのあまり顔を振り回しながら後ろに下がったんだ。

それがいけなかった。

後ろに下がった時に本棚にぶつかり、上から六法全書が落ちてきやがったんだ。

それが頭にぶつかり俺は意識がなくなった。

それだけでもトラウマもんだがまだ続きがあるんだ。

意識が戻り、立ち上がって、混乱している頭の元、親のいる一階に行こうと思って階段を降りようとし、その一段目に脚を着いた時に思った。

あのGはどこに行ったのかと…。

その時だ、後ろ首に違和感を感じた。

冷や汗が吹き出し、嫌な予感が全身を包み込んだ。

右手を後ろ首に回そうと右腕を動かしたとき、右腕の肘のところにやつは、“やつら”はいた…。

そこからの記憶はなく、気がついたときには病院のベットの上だった。

親が言うには階段から転げ落ち、右足を折って入院したらしい。

これらの事があり、俺はあいつが死ぬほど苦手になった。

しかも子供というのは相手が嫌がっていても、いや、嫌がっているからこそ行動が過激化する。

追ってくるのだ、全力で……。

だから決めた。

人の嫌なこと絶対やらない……なんてことは絶対ない。

俺の人生におけるルール、ナルトで言う忍道、それは何か。

簡単だ、やられる前にやれ。

もしやられたら…。

倍返しなんて生温い、十倍…、いや百倍にして返す。

ふっふっふっふ。

まぁ、それは俺が怒ったとき限定だ。

頭脳は大人だぜ?

所詮子供がやることだ。

大目に見ようじゃないか。

ふぅ、こんな暗い話はやめて別なことを話すか。

そうそう、神(次あったら毛という毛を全部抜く)からもらったステータスと言う能力なんだが、わかったことがいくつかある。

思ったとおりゲームみたくポイントを分野に分けて振り分けることが可能だった。

しかも振り分けてわかったこともある。

振り分けてランクを上げると分野が増えた。

例えば今現在こんなかんじだ。




ステータス

名前:神崎 将
年齢:6
性別:男
種族:人間(転生経験者)

筋力:…………ランクD  次のランクまでのポイント=5000

気力:…………ランクE  次のランクまでのポイント=5000

幸運:…………ランクC  次のランクまでのポイント=10000

知力:…………ランクB  次のランクまでのポイント=12000
 ↓
思考速度:……ランクE  次のランクまでのポイント=5000



 
所持能力
・なし

残りポイント:20000

知力を上げたらなんか思考速度とか言うのが出てきた。

まだこれはランク上げてないから確証はないが、恐らくそのままの意味だろう。

ん?なんで知力を上げたかって?

だってねぇ、中身は26歳だぜ?

それなのにいつまでもランクDって…。

最高がAだとするならランク4つも下だぜ?

大学入るために一生懸命勉強したのにやってらんないぜ。

ポイントが増える方法もだいたいわかった。

簡単なことだった。

良いことをすれば増え、悪いことをすると減る。

簡単だろ?

ただこれは均一じゃない。

例えば人に良いことをしたとする、だが自分が良いことをしたと思っても相手にとってはお節介かもしれない、それと同じように自分が悪いことをしたと思っても相手は悪いことと思ってないかもしれない。

要は人に何かをする場合は相手が思ったことに依存する、間接的じゃなく直接的に。

しかも同じ様な良いことをしてもポイントの増減に差が大きく出る。

わからないのは誰も見ていなく、誰にも直接的に関係なく良いことをしてもポイントが増えるという事。

例えば道端にゴミが落ちていて、それを公園のゴミ箱に入れたりして処理すればそれでもポイントが増える。

これの判断基準はなんだ?

ほかにも年齢が上がるにつれ増えていき、運動などの体を動かす、勉強をして頭で考えるなどをすればポイントが増える。

これを知ったとき俺はこれを良い能力だと思った。

自分にではなく神様側に。

俺の他に転生者がいてもこの能力ならば悪いことはできない。

なるほど、これは合理的だ。

初めて俺はあいつ(神)を見直した。










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