小説『なんでもない詩』
作者:文月 青鈍()

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「あめとはな」




しとしと しとしと


空が泣いてる


雲が拭い切れないほどの涙


早く太陽と仲直りすればいいのに




ほらほら みてみて


花が咲いてるよ


数え切れないほどの綺麗な花


君に泣き止んでほしいと願う


僕らひとりひとりが射す1本の色




それでも 君の架ける虹にはかなわない

-11-
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