小説『なんでもない詩』
作者:文月 青鈍()

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「 どうか 」






また 春が来ました


懐かしい思い出が訪ねて来ました


あの頃は まだ幼かった自分たち


喧嘩して 笑って 泣いて


春になって 新しい友と出会い


恋の花も咲きました


あれから いくつもの春が


風のように去って行きました


桜の花びらが一枚


目の前を飛んで行きました


あなたは 今どうしていますか?


春に出会い 春に分かれた ボクたちは


また 春に再会できたらいいなと思います




そして 君には

あの頃のように 花咲く笑顔でいてほしい

ボクの気持ちも春に乗せて

君に届いてくれればと思います





今日は 春の色と空の色が

とても綺麗な日でした


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