小説『なんでもない詩』
作者:文月 青鈍()

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「 もう 」






潮時でしょうか


もう 無理でしょうか


限界なのでしょうか


あと一歩が踏み出せない自分





無理だよ


所詮その程度


それが君の実力さ


否定を肯定していく自分





 「 大丈夫だよ 」


そんな一言で救われたい自分


誰かに背を押してもらえれば頑張れそうな自分


まだいけると踏ん張っている自分


あぁ 自分は負けず嫌いだったんだ





重力と浮力


N極とS極


赤と青


相対なるは昨日の自分と今日の自分


さぁ 一騎打ちだ






そう 所詮は昨日の自分


今の 明日の 未来の


新しい自分に勝てるわけがない


そして 昨日の自分は今日の自分の背中を押した





「 あきらめんな がんばれよ 」


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