そして家に戻る・・・
裕一「・・・・・・」
2階に上がっていった三咲のあとを裕一も渋々追いかけ、一室をノックする。
コンコン
裕一「・・・三咲。早く出てきてくれよ〜」
三咲「うるさい!お兄ちゃんに私の気持ちなんかわかるもんかぁ!!」
裕一「・・・あのなぁ、そこ、俺の部屋なんだけど・・・」
三咲「知ってる!だから入ったの!!」
裕一「・・・さいですか・・・」
呆れ返るほかなかった。
裕一「・・・じゃあいいや。ならお前が好きなクッキー、俺一人で食べよっと」
三咲「・・・え?」
裕一「お前とも一緒に食べようと思ったんだけど・・・出てこないんだったら仕方ないよなぁ」
三咲「・・・・・・」
裕一「まぁいいや。これで1人で全部食べられるし」
振り返り、歩き出す。
裕一「じゃあね〜」
階段を下りる。
・・・ガタッ!ガチャ!
三咲「私も食べる〜〜!!」
駆け寄ってくる三咲を裕一は引っ捕まえた。
裕一「はい一緒に行きましょうねぇ」
三咲「ねぇねぇ!クッキーは?!クッキーは?!」
裕一「そんなもの、俺が食うと思うか?さ、行くぞ」
三咲「・・・卑怯者ーーーーーー!!」
そのまま1階に降りていった。
晃 「ここに来るのも1年半ぶりかなぁ」
茜 「そうね・・・」
晃 「・・・今からそんな調子でどうする?笑って笑って!」
茜 「・・・そうね。ありがとう。晃」
晃 「おう!・・・さっいこっ」
茜 「ええ」
2人は歩き出した。