休み時間。みんなトイレに行ったり友達と話している中、裕一は教室に戻り自分の席に座る。それを見つけた晃はすぐさま裕一の方に向かった。
晃 「大丈夫か?」
裕一「お前の顔を見たからまた保健室に行かないと・・・」
晃 「どういう意味ですか!俺の顔は病原菌の塊とでも言いたいのですか!」
裕一「・・・・・・」
晃 「何か言って下さい!お願いしますから!!」
裕一「・・・はぁ」
すると2時間目の始まりを告げるチャイムが鳴った。
茜 「あら、緒方くん。いつの間に帰ってきたの?」
裕一「さっき」
茜 「・・・んでなんで晃は落ち込んでんの?」
晃 「・・・いいんだいいんだ。俺なんて・・・病原菌なんだから・・・」
茜 「??」
先生が入ってきて授業が始まる。裕一はある机を見ていたがその住人は今はどこに行ってるのか、とにかく教室には居なかった。・・・それからはちゃんと全部授業を受けた。そして放課後・・・
裕一「・・・・・・」
鞄を持って昇降口に向かう。
晃 「オイオイオイオイオイ!お前いったいどこに行こうとしてるんだよ?!」
裕一「家」
晃 「一言で終わらせるなよ。朝のあれはどうした」
裕一「俺には関係ない」
晃 「でも朝のあれに書いてあっただろ。屋上前の踊場で待ってるって。あんさん、女の子を、しかもこんな寒い中待たせたらアカンよ」
茜 「なんでちょっと関西弁入れんのよ」
晃 「でもねぇ・・・」
裕一「・・・俺には関係ないよ」
晃 「関係ないから〜♪関係ないから〜♪はいっエンジョイプレイ!」
裕一・茜・他多数「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
カツカツカツカツカツカツ
そこには誰も居なくなった。
晃 「・・・まったく・・・ギャグのセンスがわかってないなぁ・・・あれ?目から汗が・・・く〜〜しょっぺぇぜ」
学校の坂にて・・・
茜 「でも本当によかったの?行かなくて」
裕一「・・・別に。それにお前には関係ないだろ」
茜 「・・・裕一、変わったね」
裕一「お前が裕一っていうのも久しぶりだな」
茜 「・・・・・・」
裕一「・・・・・・」
晃 「いやーー置いてくなんてひどいじゃないか!」
裕一「・・・・・・」
茜 「・・・・・・」
晃 「・・・・・・あり?どないしたん?」
結局そのまま何も喋らず家路に着いた。