5分ぐらいしてからトイレから裕一は出てきた。
三咲「大丈夫お兄ちゃん?少し顔色が悪いようだけど・・・」
見ると三咲の言うとおり、少し顔が白くなっていた。
裕一「・・・大丈夫だ・・・さ、帰ろう」
三咲をつれて家に帰った。
家に着くとすぐさま部屋に戻り、コートを脱ぎ捨てベッドに横になる。が、すぐまた吐き気がやってきた。裕一はまたトイレに駆け込んだ。
裕一「うげえぁ・・・・あ・・・ぁ・・・」
なぜかまた吐いた。
裕一「・・・いったいどうしたってんだ?」
トイレから出ると三咲がドアの前で待っていた。
裕一「・・・すまなかったな」
自室に戻ろうとした裕一の腕を三咲は掴んでいた。
三咲「・・・どうしたの?さっきからトイレに駆け込んで・・・」
裕一「・・・実はな、たまにあるのだよ。駆け込みたくなるような時があるのだよ。だから心配することはない」
心配をかけないように嘘をついた。
三咲「・・・そう・・・なの?」
裕一「そうだ。だから心配すんな」
頭に手を置いて優しく撫でた。
三咲「そっか・・・えへへ」
裕一「さ、飯でも作るか」
部屋に向かおうとしていたが方向転換してキッチンへと向かった。
今日の晩御飯は簡単にオムライスにした。2人仲良く食事していたのは良かったが・・・裕一の箸もといスプーンが進まなかった。
結局5分の2ぐらいまでしか食べれなかった。
三咲「・・・・・・」
裕一「大丈夫だ。今日は少しお腹がすいてないだけなんだ」
三咲「・・・そう・・・なんだ」
裕一「・・・今日はもう寝るよ。悪いけど風呂は自分で沸かして入ってくれ」
立ち上がり、リビングから出る。すると後ろから三咲もついてきた。
三咲「お兄ちゃん!」
裕一「ん?どした?」
三咲「・・・・・・・オヤスミ」
裕一「・・・おう」
2階へとあがっていった。
三咲「・・・・・やっぱりお兄ちゃん・・・なんかおかしい・・・」
部屋に戻った裕一はそのままベッドに飛び込んで目を閉じた。すると自然に夢の中へと落ちていった。