三咲「・・・いちゃん!お兄ちゃん!」
裕一「・・・・・・・・・・・ん」
三咲「なに制服のまま寝てるのよ。しわになっちゃうじゃない」
どうやらあれから眠ってしまったらしい。目は鏡を見なくてもわかる。絶対赤い。
三咲「・・・どうしたの?目、赤いけど」
やっぱり裕一が思ったとおり赤かった。
裕一「・・・ちょっと目が痒くてな。こすったんだよ」
嘘をついた。大声出して笑い泣きしたなんて言える筈がなかった。
三咲「・・・そう。ならよかった。あ〜お腹すいた。早くお兄ちゃん、晩御飯作ってよ」
よく見ると外は真っ暗、時刻は6時半。
裕一「そうだな・・・・・・今から着替えるから先に下に降りていてくれ」
三咲「は〜い」
三咲は部屋から出て行った。
裕一「・・・・・・」
裕一はポケットから携帯電話を取り出した。
裕一「・・・・・・」
着信30件、メール50件以上・・・全部瑞樹からのものだった。
裕一「・・・・・うっ!」
走って部屋を出る。そのままトイレに駆け込んだ。
裕一「うえぇぇえ・・・・!!」
そしてまた吐いた。
裕一「・・・いったい・・・どうしたってんだよ・・・・」
裕一の体に変化が起きていた・・・
その頃瑞樹は・・・
瑞樹「・・・・・・」
男 「・・・帰ってきてからずっと携帯なんかを眺めて・・・それに・・・泣いておられる。いったいどうしたんだ?!」
瑞樹「・・・違う・・・違うのよ・・・たし・・・わたし・・・は・・・!」